第7話 尋問?
あれからパーティーはグッダグダになった。
もはや何を祝ってるかわからなくなって、そのままお流れになった。
非難やら恨めがましい視線やらを浴びながらパーティー会場をあとにした。
なんかいいたそうな連中がいたが丁寧に無視して帰って来た。
「うひー。疲れた〜」
問答無用でベットに倒れこむ。
明日からはきっと色々お話をしないといけないのかと思うとかなりの憂鬱だが、それよりもパーティーでの疲れが僕を襲う。
「とりあえず寝るか」
などと思う間もなく、睡眠が僕を襲った。
次の日の朝、会合の場にいた。
表向きはお茶会である。北部平定戦の総括とこれからの方針について、王家と公爵家が話合いをする。とのことだった。
ー嘘つけー
僕に色々着せるためのものだろう。
「ところで、ロイス殿、あなたが反乱を起こすという噂がありますが」
ラーション・サムが冷徹な声を僕にかける。
「へんな噂ですね」
ほらきたぞ。
「とぼける気か?」
フランコ・サムの机をたたきながら恫喝する。うるさいなぁ
「とぼけるもなにも、そんなことをして僕になにかメリットあるんですかね?」
「なに?」
フランコの眉毛の角度が上がり、僕を睨んでくる。
「僕の手には余りますよ」
だれがやるか、そんな面倒なこと。とは言わなかったことをだれかほめてほしい。
「しかし、ミツハ殿の非協力的な態度がそこかしこで散見されております。北部の時も我々に協力的であれば」
マルク・キーガンが僕を見下しながらしゃべる。
「他人の面倒を見るほど余裕がないもので」
お前がいってるのは搾取だ!
と言わなかった僕を以下略。
その後、色々と嫌味を言ってきたが、頭をかがめてやり過ごした。
そろそろお開きになろうかというときに、オリバー・ミュラーが
「ミツハ殿、離宮に部屋を用意したので、そちらに泊まったらどうだ?」
はいきました。これは帰さないための軟禁コースですな。
「お心遣い感謝します」
さすがに断れないから、頭を下げておく。
そのあと『こちらですよ』と半ば強引に部屋に案内されて、
「なにかあったら私に言いつけて下さい」
と味もそっけもない言葉とともに扉を閉じられてしまった。
部屋は塔の最上階にあり、なかなか見晴らしがいい。そして出入り口はひとつしかなく、窓も一つしかない。部屋の中はベットとテーブルしかなくなかなか質素だ。
まぁ、ゆっくりさせてもらうか。とベットに寝っ転がった。
その次の日から話し合いというなの尋問が始まった。どうやら僕から反乱の言質をひねり出したいらしい。
まぁがんばれ。
僕の部屋に入ってくるのは、食事を持ってくるメイドと、話し合いのために呼びにくる執事だけだった。
僕は彼らが入ってくるときは、ベットにもぐりこんだ状態で必ず扉に背を向けていた。そして、返事も特にしなかった。仕込みのためである。
初めの3日は毎日呼ばれたが、それから呼ばれる間隔が広がり、3週間もたつと5日に一回のペースで呼ばれるようになった。
王都についてから一月半も立つ頃、ポルコから手紙が届いた。どうやら、サム家とキーガン家が合同で僕の領の討伐のための兵をあげたようだ。
そしてデモンズからも準備が整ったことを伝える手紙が届いた。
「さてと、そろそろかな」
あとは脱出するだけかな。
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頑張りますので、よろしくお願いいたします。
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