第4話 義妹ができました?
モニカ・ミツハは僕の母親で元は冒険者をやっていた。そして父に見初められて公爵家の婦人となったわけで、それまでは結構な人生を歩んでたらしい。
それなので、一般の女性とはかなり違った価値観を持っており、それゆえ色々とずれていた。
「ロイスちゃん。私ね、夢があったのよ」
と、キャピキャピテンションで僕に向かって話す母親を見て物凄くやな予感がした。
「娘とかわいい
はぁ
「でもロイスちゃんは男の子でしょ。やっぱりかわいい
はぁ
「お義母様、お誘いいただきありがとうございます。とっても楽しかったですわ」
お義母様?
「母と儀娘の乱舞は美しかった。青の閃光に白銀の翼、そこに彩られる魔物達の絶叫と血のコントラスト。まさしく天から遣わした芸術と呼ぶにふさわしい」
父上がいつの間にか執務室に入ってきて、うっとりしながら詠ってる。
つーか義娘って何?
その後、諸々脱線しそうなのを根気よく聞いた。
まずアリス嬢がサンドバッグぶん殴りで、双剣を使って見ようと思ったらしい。というより、暇つぶしに双剣をブンブン振りまわしていたらしい。
それを見た母がダンジョンに魔物退治に盗賊退治にと連れ回して、いつの間にか「義理の親子」になったらしい。
もともと素質があったのかあれよあれよとランクが上がり、今じゃそれなりの名が通ったパーティーを編成しているらしい。
ちなみにアリス嬢についてきた執事とメイドもパーティーを組んでいるらしい。
あとは、青の閃光は母の事、白銀の翼はアリス嬢の事らしい。
「それで、ご要件は?」
僕は諸々放棄して、とりあえず聞いてみることにした。
「私達がその測量隊の護衛につくのよ。いい考えでしょ」
「ちょっとまって」
と言いかけてとまる。確かに腕が立ち信頼がおけて、おまけに正規軍ではない。アリス嬢の実力は未知数だが、母のお墨付きだからそこは信じられる。
ムーンと考えて、結局はお願いすることにした。
「じゃよろしくね〜」
と母は退出していった。
「大丈夫ですか?」
リタが心配そうに聞いてくる。
「まぁ、何もかもが全部間違ってるのに答えだけがあってる感じがして、物凄く疲れた」
と、遠いい目をすると、
「あ、わかります」
と同意してくれた。
まぁ、何にしても問題が解決?したのは良いことだと思うことにしようと思った。
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