第2話 糾弾会

 この国の名前はクリスタル王国といい、国王をハラルト・ミュラーをトップとしている。

 500年は続いており、3つの公爵家を筆頭に、貴族がこの国を治めている。


 公爵家の一つ、ラーション公爵家は国の南に位置しており、国の根幹を成す多くの優れた人材を輩出している。

 現宰相もこの公爵家の当主だ。


 学問、魔法に多大な貢献をしているのが、東に位置しているキーガン公爵家だ。

 魔法学をはじめ様々な学問の教育や研究を行い、国の発展に寄与している。


 最後がミツハ家、一応公爵家でこの国の半分以上の領土を管理しているから一目はおかれて、はいない。

 何故なら領土の大半が密林と山に覆われており、開拓も積極的に行っていないため、見るべきものが無いと言われている。

 実は200年前まではとある事情で国中に情報網を構築していたが、その事を覚えてるものはいなかった。


 そして、いま僕がいるところは、国が運営する学校であり、子供たちに同一の教育を与えるために設立された・・・というのは建前で、実際のところは顔見せとか派閥つくりとか結婚相手探しに使われている。

 ちなみに15歳で入学、18で卒業する。

 そして、この場は卒業式後で行われるパーティーの場である。


「私はステファニーと共にこの国を納める。ステファニーなら立派にこの国の国母になる」

 そう宣言するのは、金髪碧眼の王子。名前はオリバー・ミュラー。高い鼻筋と切れ目ですべてを威圧しすべてを魅了するといわれている。


「アリス、あなたの悪行はすべて把握しております」

 メガネを直しながらそう言うのは次期宰相のクルト・ラーション。双子の兄で、銀髪で頭脳明晰であり、その鋭い瞳はすべてを見通すといわれている。


「アリス。おめーにはがっかりだぜ」

 かなり乱暴な口調で攻め立てるのは、次期騎士団長のヨハン・ラーション。双子の弟で、栗色の髪をもっている。兄とはあまり似ておらず、身長も頭一つ抜けている。

 剣に優れ、この国一の剣の使い手ともいわれている。


「妹よ。お前には失望した」

 けだるそうに、しかし冷たい声をかけたのはマルク・キーガン。紫髪で長髪を一つでまとめてる。常にけだるそうにしているが、それが魅力である。

 たった今、糾弾されているアリス・キーガンの二歳年上の兄で、次期魔法省のトップと目されている人だ。


「ステファニーおねーちゃんは僕が守る!」

 そういう彼は金髪の子は二クラス・ミュラー。オリバー・ミュラーの二歳年下の弟である。兄に似て王者の気質を垣間見せているが、まだ幼さが前にでている。

 王位継承権2位を持っている。


「・・・・」

 糾弾をうけているアリス・キーガンはなにも話さなかった。

 彼女が絶望してるのかあきれているのかは判別がつかなった。


 茶番はおわろうとしていた。

 

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人物描写って難しい。

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