第三話 おかしいのは俺か?世界か?
目を開けると俺の部屋にいる。
母が叫んでいるが無視をして考える。
どういう事だ?
強くてニューゲームを選んだ場合またここに戻る・・・
この場合は永遠に、これの繰り返しだろ?
ふざけんな、永遠に繰り返しなんかできねえぞ。
女神が出てきた後に強くてニューゲームを使わなければどうなるんだ?
よし、それで行くか。
俺はそう決めると行動は早かった。
城に行き
ターナを仲間にし、バウンド、リミー加入
レベル上げして魔王に挑み、瞬殺し城に戻る
女神が現れる。
さあ・・どうなる?
「すごーい!ニットどんなスキル??」
「おー、すげーなそりゃあ」
「イン様どの様なスキルでございますか?」
「ニット使ってみて!」
「イン様使って見て下さい」
「おおそうだな。使うべきだろ」
「勇者殿、女神様よりの物じゃ。まさか災いを招くことはあるまい。
余も興味がある使うとよいぞ」
「おい、ターナ」
「ニット使ってみて!」
「リミー?」
「イン様使って見て下さい」
「バウンド!」
「おおそうだな。使うべきだろ」
なんだこいつら?
「おい!ターナ!俺の声聞こえてるか!」
「ニット使ってみて!」
俺は兵士が目に入った
「そこの兵士さん!」
衛兵は黙ったまま立ったままでいる。
辺りを見渡すと誰一人身動き一つもせずに言葉も発しない。
どういう事なんだ!
つまり、この状態になると強くてニューゲームを使わなければいけないって事か?
なにかある筈だこの状態から抜け出す方法が・・
そういえば、あの女意味深な事言ってたな。
会いに行くか。
俺は強くてニューゲームを使い
始めに戻り一からやり直して魔王城魔王の間までやってきた。
「ようこそ、勇者よ。私は魔王アン・エンド。君たちは私を倒すために来たのだろう?」
なんどこいつと戦ったのだろうか・・
ここまで来ると友達と思えてくるぞ。
「ニット気を付けて。魔王の魔力半端ないわよ」
「エターナル様の言う通りです」
「俺に任せな」
「皆黙っててくれ。魔王と話がある」
「ニット?」
「おい魔王、お前世界の真実に気が付いたって言ってたな。どういうことだ?」
「教えてやろう。この世界は神によって作られた虚構の世界だ。神自らの娯楽の為にだ。
神は自分の楽しみのためにこの世界に善と悪を創り出し、自分の思い通りにこの世界を操った。
神は自分の退屈を紛らわすためにこの世界に戦争と災害を起こし、
この世界に勇者と魔王を生み出した。そして、神は、自分の見世物のために
勇者と魔王を戦わせる物語を作り出した」
「物語?その物語はどうやれば終わる?」
「簡単な事だ。勇者貴様が我を倒せば物語は終わる」
「終わってねえんだよ!神は何がしてんだ!」
「神は自らの娯楽のためにしか興味はないだろう。さあ話は終わりだ。掛かって来るがいい」
魔王を倒し城に戻る
同じことが繰り返され
俺は始めの部屋に戻った。
魔王は何かを知ったようだが、要領を得ん。
あいつ元勇者だったな。その時神と何かあったという事か?
俺のレベルは、すでに120・・俺一人でもあいつ倒せるか?
一人で魔王城行ってみるか。
俺は城に行かず、街を出ようとした。
しかし、街が見えない壁に囲まれているように
どうやっても外に出る事が出来なかった。
どうなってる?
その時スキルノートの事を思い出す。
そういや、魔王を倒すとセーブが出来なくなる・・
何かの条件が?
もしも、条件があるとするなら・・街を出るにも何かの条件が・・
出る時にあって、今無いものは?
・・・・・ターナ・・・か?
俺は城に戻り王と謁見すると
街の入り口に戻るとこの状態のまま外に出ようとしたが出れなかった。
そして、ターナが現れた。
「そこの方」
俺はターナの手を掴み走る
「いくぞ!」
「え?ちょっと」
「いいから来い!」
すると外に出れた・・
ターナが居ないと外に出れない。
どうなってる?
「ねえってば!」
ターナを無視してバウンドとリミーを加入して
パーティー結成の為に教会に行く途中にある疑問が浮かぶ
それは、飲食店が目に入った時だった
「なあ、ターナ好きな物はなんだ?」
「え?突然何?」
「バウンドにリミーは?」
「俺は何でも食べるぜ」
「私はオムライスが大好きです」
「私もオムライス好きー」
「お前たち飯いつ食べた?」
皆朝食べたと答えた。
俺は思い出そうとしていた・・
俺が飯を食べたのはいつだ?
飯を食べた記憶が一つもない。
頭を押さえて
「ちょっとニット?だ、大丈夫?」
「ああ・・・・」
暫く考えると
「魔王を倒すのにレベル上げしよう」
皆が頷くと3人を高経験値が入る魔物
メタキング狩りに行った。
そこでずっと飯も食わずに狩りをし続け
皆を観察していた。
その間誰も飯は食べず、まして用を足す事もない。
「おいターナ」
「なあに?」
「お前、小便と糞、いつした?」
「な、な、な、な、」
「イン様!女性に何て事お聞きになるのかしら!」
「バウンドは?」
「ああ?朝やったぜ」
「朝?いつのだ?」
「今日に決まってるだろ?」
今日?いつの今日だ?
会話が成り立ってねえ・・
どういう事だ?
「このままレベル上げするぞ」
「もう十分じゃねえか?」
「いや、魔王は巨大な力を持っている。もっとだ」
「分かった」
それから俺達はずっとこの場所に籠り、メタキングを狩り続け
気が付けばレベルカンスト999になっていた。
あれから何年たったのだろうか?
「おいバウンド。お前飯はいつ食べた?」
「ああ?今日の朝食べたぞ」
やはり今日だった・・
この数年間誰も飯なんか食べてねえ・・
確認しにいくか
「ターナ、城に戻るぞ」
「え?魔王は?」
「確認したい事がある」
「うーん・・分かったわ」
城に戻り王と謁見する
「エターナルどうじゃ?旅のほうは?」
「お父様、魔王は倒せると思いますわ」
「そうか、期待しておるぞ」
「王」
「勇者どうした?」
「はっ、我々が旅立ってどのくらい月日がたったのでしょうか?」
「旅立ったばかりではないか。可笑しな事を聞くのう」
「そ、そうですか・・・では、行って参ります」
「うむ!吉報を待っておるぞ」
城を後にし、家に戻り母に話しかける
「母さん」
「王様はどうだった?ちゃんと挨拶できた?」
「ああ」
「貴方は私の自慢の息子よ。頑張ってね」
「ああ 行って来る」
日にちがちっとも進んでない。
この世界では・・
しかし、俺は体験している
日が昇り日が沈んでるのを・・
そして、夜中眠ったのも・・
頭がおかしくなりそうだ。
いや、すでにおかしくなっているかも?
手詰まりだ・・
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