第6話

ピルについて前回書いたが、今回はアフターピルについて書こうと思う。

アフターピルとは緊急避妊である。性行為後72時間以内に服用すると妊娠の確率が低くなるので、望まない妊娠や性被害に遭った女性が診察を受け処方してもらう薬だ。

最近では診察を受けなくても処方してもらえるように検討がされている。


ただしアフターピルを飲めば大丈夫だから避妊はしなくても良いという訳ではない。アフターピルを服用しても妊娠する確率が低いだけで絶対に妊娠しない訳ではないのだ。ピル同様である。


それに検討されているとは言っても今のところアフターピルも婦人科にて診察を受け処方してもらわなければならない。


ここから私が二十代の時に出会った最低最悪のクズ男の話をしようと思う。もしかしたら拒否感が感じられる方もいらっしゃるかと思う。


その男は私に付き合う条件としていくつかの事を言った。


自分は避妊しない派なのでピルとアフターピルを婦人科に処方してもらい常に常備する事


自分がシタくなったらいついかなる時も拒んではならない。絶対に応じなければならない(時、場所、状況…つまり生理中でもいかなる時間でも場所を選ばす身体を差し出せという事)


定期的に自分が性病にならないように私に性病の検査をする事


もし妊娠しても自分は責任を取らないので自分に知らせず私一人で中絶する事


性行為も含め何事も自分に絶対服従である事


その他もろもろ…。


こんな男がこの世にいるのか⁉︎と本気で思うかもしれないが本当にいる。


その男は条件を話す際、以前の元カノにも同じ事を言って従わせ、挙句に妊娠させて中絶させたと笑って話した。


何だこの男⁉︎AVや何かの影響を受けすぎじゃないか?女性を何だと思っているのだろう…。


この男とすぐさま連絡を絶ったのは言うまでもない。性奴隷みたいな条件を真顔で言うこの男は本当にヤバい!!と一切の連絡を速攻で絶った。


何度かその男から連絡が来たが無視した。


その男の口癖がアフターピルは持っていないのか?だった。そして常に「死にそうだ」「死にたい」と言っていた。


今現在その男が生きているのか死んだのかは知らない。でもあれだけ性欲が強い男だ。死んでないだろう。


アフターピルは確かに女性の為の緊急避妊薬だ。しかし避妊に関してその男のように女性側にだけ負担させるものでは絶対ない。


アフターピルは望まない妊娠の為、避妊に失敗した時、性被害に遭った女性の為の緊急に処方してもらう薬なのだ。


避妊をあの男のように女性だけに負担させる為の物ではない。


アフターピルについては高校の授業で是非とも取り入れて頂きたい。何故なら私が産婦人科に勤めていた時、夏休み明けなどで高校生で中絶手術を受ける女子が爆発的に増えるからだ。


中絶で心身共に傷つくのは女性の方なのだ。


何度も言う。アフターピルは緊急避妊だ。


性行為で避妊しなくても良い薬ではない。

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