僕が僕であるために僕は人を演じます

@17117

第1話

人々は、人生に何を求め続けるのだろうか。


私はその答えを探し続けている。


そして、この物語を書いている最中で、見つけられるのかもしれない。




日差しが強く、体中が水分を欲するこの暑い季節。私は不思議な出会いをした。

その日、私はめずらしく早起きをし、まだ外は薄暗い中で散歩をすることにした。

今思えば、これは全て必然における事象であったのだろう。


閑散とした街中で響く足音。

気分はとても落ち着いており、心地が良い。


15分程歩き、立ち止まる。


そこは、ここらでは有名な山への入り口だった。

なぜゆえ有名かというと、この山には、とある伝承があるのだ。

その伝承というのは、この山では昔、大量殺人鬼が身を潜めていたという。その殺人鬼は、山へ入って来た人々の足を刃物で襲い、身動きが取れなくなった身体に大量の油をかけ、生きたまま焼いたとか。


その残虐性から、その殺人鬼にはこのような呼び名がつけられた。


"人外"


人外が人を殺めた数は、少なくとも二百を超えるという。


山道へと足を運んだ刹那、これまで感じたことのない寒気を感じた。だか、それと同時になぜだか見覚えのある親しみ深さも感じた。


ここで引き返そうともしたが、気分が高揚としており、身体はみるみる山へと吸い込まれていった。


山道を歩くこと20分、私は信じられないモノを見た。


道の中央に''ソレ"はあった。


''ソレ"の正体は…






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