ep.13 忍少女!!

 「いや〜、いい湯なの〜♪」

壱の目の前に突然姿を表した少女、あやめは、銭湯に浸かりながら言う。


「お前はなんなんだ?

奈緒のふりをして私を騙すとは、奴隷の風上にも置けん」

壱は、広い湯船に浮かんで漂いながら、その少女に訊ねる。


「妾は神楽かぐら あやめ

金剛台忍者研究同好会の会長なの」

「なんだそりゃ?」

「忍者研究同好会とは、その名の通り忍者を愛する者が集まり、より忍に近づくべく活動する同好会なの」

「噂に聞いてる、コスプレ集団のことか」

「ただのコスプレじゃない、立派な忍なの!!

しかしある日、危機が起こったの

生徒会の串野姉妹によって、部室が取り押さえられてしまった

それも、生徒会に許可なしに活動していたことが原因なの」

「非公認かよ」

「いずれにせよ、同好会の活動ができないのは、妾たちにとって死活問題なの」



 これは、あやめが兼部していた書道部での出来事。

「あやめちゃ〜ん、どうしたの〜?浮かない顔して〜?」

部員の椎名しいな ゆかりがあやめに話しかける。

「何でもないの」

「そう〜?

私、なにか悩んでるように見えるけどな〜?

ほら、近頃あまり書道部に顔出さないでしょ?

隠し事はあまりいいことじゃないよ?

書く仕事なら、いいけどね♪」

そう言って、ゆかりは『愛』と書いた半紙を見せつけた。


「上手いこと言ってくれちゃって…

お主のそういうところ、好きなの」

「その顔を見るに、何ともなさそうな感じだね

ならよかった〜」

ゆかりが安心したような顔を見せたその時。


ザクザクッと、部室の障子が破ける音が響いた。

「なっ、何!?」

騒然とする書道部員一同。


「ぎゃあああああああ!!!!

腕が!!腕がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

部員の一人が大声を上げた。

その部員の右腕が切断され、断面から噴き出た血液が机の上を真っ赤に染めていた。


周りの部員達は次々悲鳴を上げ、ある者は顔を手で覆い、またある者は立ち上がって逃げ惑う。


「喚くんじゃねえ

ここにいるんだな?神楽ァ!?」

黒い装束を纏った少女が、部室に入り込んできて言った。


「お主は…!」

あやめは、その顔に見覚えがあった。

彼女は、生徒の一人、鎌苅 桔梗かまがり ききょうだった。


「なにやってるの…

こんなことして、何も思わないの!?」

部員の一人が言い放つ。

「やめて!

あまり目立つことしたら…」

ゆかりは、その部員を制止する。


「ウルセェ!!」

桔梗は、手に持っていた鋭利な物体を振り回す。

すると、次々と周りの部員たちの体が切り刻まれていき、血飛沫を上げて転がっていく。


桔梗が持っていたのは、蟷螂型クリーチャーガン『タイプインセクト0008:マンティス』。

先端が鎌の形になっており、振り回して鎖鎌のように扱うことが可能だ。


「ヒィィッ…!!」

目の前の惨状に思わずゆかりは顔を覆う。


「クククッ…

やはり心地がいいわ

人間の体が切り裂かれる音を聞くのは…

これを貰っておいてよかった!

ギャハハハハハハハハ!!!!」


「うぅ…」

あやめは、黙りこくっている。


「神楽あやめェ

お前、もう何も隠さなくていいんじゃねェか?

どうせすぐ潰れる、忍者研究同好会のことをな!!」


「にんじゃ…なにそれ?」

ゆかりは疑問を抱く。

「そ、それは…

(この同好会のことはバレてはいけない…たとえ友達でも!)」


「こんなくだらねぇ同好会…テメェごと潰してやるぜ!!」

マンティスの鎌部分を振り回してあやめに近寄る桔梗。


そこに…


「曲者め!!」

「覚悟するにぃ!!」

二人の声が聞こえた。

ある一人は天井の裏から、またある一人は畳の下から現れた。

「月音!御影!何故に!?」

彼女らは、忍者研究同好会の残りの二人、土筆 月音つくし つくね芒野 御影すすきの みかげだ。

その二人のあまりにも堂々とした登場に、隅花は困惑した。


「後のヤツらもお出ましか

纏めてブッタ斬ってやる!!」

桔梗はマンティスを構える。


「お前こそ、この学校から消えるんだね!!」

月音が言う。

「ふざけろ!!」

マンティスの鎌を振り回そうとする桔梗。

「遅いわァ!!」

月音はこう叫び、間髪入れず無数の手裏剣を飛ばした。

手裏剣はマンティスの胴体に突き刺さって飛んでいき、そのまま壁に磔になった。


「な…ッ!」

あまりの早技に桔梗も驚愕する。

「逃がさないにぃ!」

御影は鉤縄を使い、手の空いた桔梗の体を拘束した。

「野郎!この縄を解きやがれ!」

桔梗はじたばたしながら喚く。

「するわけないでしょ!

御景、脚の方持って!」

「ほいさ!」

縛られた桔梗を、二人は持ち上げ、そのまま部室の外の方へ投げた。

「覚えてやがれーーーッ!!!」


「ふぅ、一件落着」

「しかし、血生臭くて堪らないにぃ」

二人は、一息ついた。


「お主ら!何やってるの!

忍者としての活動は極秘のハズなの!」

あやめは、二人に詰め寄る。

「え?まあそうだったけどさ〜

どうせこの同好会のことは生徒会にバレるところだし、もういっそ隠す必要がないかなってさ」

「それに帰宅部のフリし続けるのも、結構大変なんだにぃ」

二人は、こう返した。


「そ、そんな…」

「じゃ、今の一件はクリハンのみんなに伝えとくねー」

「ちょっと待つの!」

二人は、振り向くことはなく去っていった。


「神楽ちゃん」

「ゆ、ゆかり殿?」

「神楽ちゃんなら、もうちょっと正直な子だと思ってたけど…

これは…一体どういうことなの?」

「あの…これは…」

「もういい、さようなら」

ゆかりは去っていった。


「そんな…」

あやめは膝から崩れ落ちる。


「先生!こっち!」

「ここか?事件が起きたって場所は!?」

そこに、生徒と教師の一同が現れた。

「こ…これはひでぇな…

おい神楽?お前がやったのか?」

教師は、あやめに問いかけた。

「これは違うの!」

「嘘をつくな!怪しい格好して!

お前が変な活動をやってるのはわかってるんだぞ!!」

「これは本当なの!」


「五月蝿い虫共が群がるものだ…」

何者かの声が聞こえた。

「何だ!?

…ぐはっ!!」

触手のようなものが生えてきて、教師および周りにいた生徒達の体を貫いた。

その近くに立っていたのは、あの黒コートの女だった。


「どうやら困っているようだな」

「誰なの!?」

「私と一緒に来るがいい

そうすれば、お前の思い通りになるだろう」

女は、あやめを誘うように言う。


あやめは、恐怖に体が震えていた。

――妾の…思い通りに…?

月音殿、御景殿、ゆかり殿…

すまないの…


「…お主についていくの

ところで、何をすればよいの?」



 「…すっかり話しすぎてしまったの」

壱は、すっかりのぼせてしまっていた。

そんな壱の様子を、あやめは眺めていた。

「しかしすぐこの場で消える身

銃も持っていない今が、始末する好機なの」


あやめは、湯に潜り込む。

次に蝦蟇型クリーチャーガンが水面から顔を出し、その大口で壱を丸呑みにした。


「これでよし

妾の蝦蟇トードの胃袋の中で、じっくりと溶かされるがいいの」

こう言って、あやめは銭湯から上がった。



 「いい湯だったの

湯上がりの定番といえば、この一杯らしいの

では早速…」

あやめは、瓶に入った牛乳に口を付けようとした。

その時、何者かの銃撃で瓶が割れた。

「今のは何奴!?」


「いただかせねぇよ」

オラングタンこのコを尾行させておいて、正解だったみたいだね」

そこに現れたのは、皐、四乃の二人だった。


「クリーチャーガンを持った人間が平然と銭湯に来てたなんて、怖すぎるだろ」

と、皐は言い放った。

「お主ら…

乙女ヶ原奈緒やらいう女を始末しに行った筈…

何故なにゆえここに!?」


「その必要がなくなったからだよ」

「あの時取っ組みあった時、胸の感触を確認してたんだよ

奈緒っちにしては、スカスカだったからねー

それで思ったんだよ

誰かが奈緒っちに化けてるって

それに、銃の大群にやられたイッチーもね!」


「くくく…

そこまで見破れるとは

流石、四乃殿」

「その喋り方…もしや…?」

四乃は、あやめに疑いの目を向けながら言う。


「この姿を見るがいいの!」

あやめは、今まで着ていた浴衣姿から、忍装束姿に変化した。


「アンタは

あやめっち!?」

四乃は驚いた。

「そういや、学校中で謎の忍者コスプレ集団のことが噂になってたが…

まさかアイツだったなんて…」


あやめは、二人と同じ2年D組の生徒である。

そして、あやめは四乃にとって、皐以外で最初にできた友達であった。


「どうして…

どうしてあんなのに手を出したの!?」

四乃はあやめに問いかける。

「決まってるの!

同好会を、守るためなの!!」


「同好会?」

と、皐。

「妾たちの忍者研究同好会は、もうすぐ潰れる寸前なの

しかしあの方に従えば、思い通りにしてくれるというの」

「騙されるな!あの女は悪いヤツだぞ!」

「五月蝿いの!!

まずはお主らを、始末してやるの!!」


「…四乃

どうやらやるしかないみたいだな」

「あまり戦いたくないけど…仕方ないよね!」


「その気になってくれて助かるの

さぁ来るがいいの!!」


「いくぞ四乃!」

「うん!」


「こちらから仕掛けてやるの!!」

あやめは印を結び、姿を変化させた。

その姿は以前、美久を苦戦させた黒木圭と、彼女に取り憑いたマンモスと同一の姿だった。


「あやつの無念を晴らす

肉塊にしてやるの!!」

圭に擬態したあやめは攻撃を放つ。


「そういうことだったのか

イッチーや奈緒っちに化けて…」

「姿だけ似せても、意味ねぇよ」


四乃は、皐が乗るスケボーの後ろの部分に搭乗する。

その状態で疾走しつつ、オラングタンの腕部で打撃を加えた。


「ぐああああっ!!!!」

攻撃を受けたあやめは、擬態が解けて元の姿に戻った。

「こうなったら、本気を出すの…

たぁぁぁぁッ!!」

あやめは『タイプアクアNo.0006:トード』を構えつつ、忍者として鍛えた足の素早さで二人に接近し、攻撃を放つ。

トードの口から放たれる溶解液の塊が、当たった物体を溶かしていく。


「負けないよ!」

「追い詰められるほど…燃えるッ!!」

皐は、四乃を乗せたスケボーを巧みに操って縦横無尽に動き回る。

イーグルから攻撃を放ちながら、背中から光の羽を出現させて飛行しつつ、攻撃を躱し続ける。

四乃も、スケボーの上でオラングタンの腕を振り回し、その指先から攻撃を放つ。


あやめは、忍としての持ち味を生かした身のこなしで翻弄するが、四乃と皐のチームワークによってカバーされていく。

やがて、劣勢に追い込まれていった。


「大人しくやられろ!!」

と、皐は叫ぶ。

「頑張っているようだが、もう遅いの」

「どういうこと!?」

と、四乃。


「月岡壱という女は、既にこのトードの胃袋の中」

あやめはトードを指さして言う。

「胃液で溶かされるのも時間の問題なの

そして…」

トードの口から、壱の銃バクを取り出した。


「それは、イッチーの銃!」

「これで妾は

無敵となるの!!」

あやめはもう片方の手にバクを掴んだ。


「クリーチャーガンを二つも…!?」

「一体どうなる!?」

身構える二人。


「ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ

……ヴっ!?」

あやめの様態が変化する。

「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!」

苦しみに悶えるように、叫び声をあげるあやめ。

手にしたバクの目が赤く光り、毛が逆立つ。


「愚か者め

クリーチャーガンの同時使用が危険だと知らないとは

二つの意識が混ざり合い、身体に尋常でない負荷をかける

ましてやそのバクは特別な仕様のもの…常人に扱えるものじゃない」

様子を見ていた黒コートの女が言った。


「ア"ァ!

ア"ァァ!!

グアアアアアアアア!!!!!」

理性を失ったあやめが二人に襲いかかる。

「ガチでヤバイ状況だよこれ!」

四乃は、横道に体を寄せながら言った。


あやめの両手のクリーチャーガンが、それぞれ暴れ回り、出鱈目に弾丸を放ち続ける。

二人は、ひたすらそれを躱していく。

「あやめっち!目を覚まして!」

四乃は説得を試みるも、反応する気配は当然ない。

「無駄だぞ四乃!お前の言葉は、もはや彼女には届かない!」


「ア"ァァァッ!!」

あやめは分身の様なものを呼び出した。

それは分身と呼ぶには程遠い存在。肉塊が辛うじて人型を形成しているといった見た目で、嫌悪感を催す醜悪なものだった。

一同はそれを目にすると、激しい頭痛に襲われ悶絶した。


「くッ…

苦しい!!」

「直接目にしたら駄目なヤツだ、目を合わせるな!」

「目を瞑っても駄目だよ!頭が痛い!!」

「そうか…

すると、あの能力は脳を直接刺激させることで、幻覚を見せるというものか!

ミーは直接戦ったことがあるから分かる!恐らくこの頭痛も、バクの暴走が原因だ!」


分身体の幻覚によって、一同はさらに苦しめられる。

そこに。


「助けに来たぞ!!」

地面から穴を開け、顔を出したセイスモの頭部に立ちながら、仁子が現れた。


「仁子っち!」

「気をつけろ!アレを直接見ちゃいけない!!」


「あぁ…

ならば先に仕掛けるだけだ!」

仁子が銃口を向けたライオンの鬣が逆立つ。

「いっけえええええええええ!!」

ライオンから、静寂を切り裂く咆哮が放たれた。


「ぐああああ!!」

その攻撃をまともに受け、あやめは怯んだ。

これによって、トードの口から全裸の壱が吐き出された。

壱は、シャボン玉のバリアを張っていたことで胃液から身を守れていた。


「ふぅ、やっと出られたか」

裸のまま壱は立ち上がる。

「よくも飲み込んでくれたな

許さんぞ!」


「フウゥゥゥゥゥゥ!!

ウラアアアアアア!!」

あやめは力を振り絞り、分身体を召喚する。

壱はそれを物ともせず、直進していく。

「フワアアアア!!

なぜ効かぬ!?」

「本来のバクの持ち主である私だ

効くわけがない!!」

壱は、あやめに体当たりし、手放したバクをもう一度手に取った。

「これは返してもらうぞ」

「ま…待て!

…ぐッ…グハァッ!!」

あやめは血を吐いた。

二つのクリーチャーガンによる体の負荷に耐えられなくなったのだ。


「よし今だッ!!」

地面に落ちたトードに向けて、四乃はオラングタンの拳を合わせ、それを振り落とした。

その拳によってトードは叩き潰された。


「やりましたね」

仁子と共に地面から出てきていた美久が言った。


「実に災難だった…」

と、壱。

「壱!これ忘れ物よ!

ちゃんと服着なさい!!」

壱のパーカーとパンツを持ってきた奈緒が言った。

「本物の奈緒だ

無事だったのか」

「全く心配だったんだからね!

っていうか何でこれだけしか着てきてないのよ!」

「何でかなんて、それくらい察しろ

私の奴隷ならな」

「いい加減にしてよ!

早くこれ着ちゃいなさい!!」


「ハァ…ハァ…」

全身がボロボロになったあやめ。

そんな彼女の前に、黒コートの女は現れた。

「せ、せめて、もう一度チャンスを…」


「貴様のような役立たずに、次などない」

女のコートの袖から伸びた触手があやめの体を貫いた。

「し、四乃どの…

忍者研究同好会を…任せ…」

あやめはこう言い残し、跡形もなく蒸散した。


「あ…あやめっち!!」

と、四乃は叫ぶ。

その後、四乃は黒コートの女に目を向け、こう言った。

「この野郎…

何で毎回毎回、こんなことやるんだ!!」


「優れた負の感情を持った人間を見つけ、その人間にクリーチャーガンを持たせることで、人類共を抹殺させる

それが私の目的だ」

女はこう語った。

「ふざけんな…

あやめっちはウチの友達だったんだよ

お前を許さない…

ブッ殺す!!」

四乃は、怒りに任せて女に襲いかかった。


「ハッハハハハ!!

そうだ、この怒りだ!!

初めてオラングタンを手渡したあの日よりも、怒りの感情が成長してるのがわかるぞ!!」

女は四乃の攻撃をしなやかに受け流しつつ、宙に浮かんで手から電撃を放って攻撃する。


「落ち着いてください!四乃さん!

彼女に立ち向かうのは無謀です!」

美久は四乃を止めようとするが、四乃は止まらない。

「無理だね!

だってコイツ、あやめっちを殺したんだんだよ!

それに、今までも色んな人の命を奪ってる筈!

だからこんなヤツ、殺したって問題ないよね!?」

「何言ってるんですか!

仁子さんも黙ってないで、何か言ってあげてください!」

仁子は、無言で手を握りながら様子を見ているだけだ。


「この、このッ!!

フワフワ浮いてないで、降りてこいよ!!」

四乃の攻撃は、女に当たる気配がない。

「ククククク…

はぁッ!!」

女は閃光を放ち、一同の目を眩ませた。

その隙に女は退散する。


「いいものを見せてもらった

貴様には期待しているぞ」


「くそゥ!!」

四乃は、この上なく悔しがっていた。



 「奴等、なかなか侮れん

いつか必ず潰す…」

黒コートの女は、暗い路地を歩きながら吐き捨てる。


「オヤオヤ

また作戦に失敗しときながら、オメオメと帰ってきたのかね?」

女に話しかけてきたのは、ヤンキーのような風貌をした金髪の少女だ。

「勘違いをするな

あの女達の力を試しに来た、それだけだ」


「そういうの言い訳って言うのよ?

そろそろ、アンタだけに頼ってるのも不甲斐ないわ」

「そうさ

いい加減ボクにも行かせてほしいものだ」

その場に居合わせていた、玉虫色の髪をしたゴスロリファッションの少女と、黒髪のショートヘアに純白のスーツを身に纏った少女が言った。


「お前達の力はあまりにも強力だ

出撃にはまだ早い」

女は止めようとするが、三人はそれを快く思わない。


「テメェのそういうとこが、苦手なんだよ」

「変なところだけ慎重なのよね

結局最後は失敗するくせに」


純白のスーツの少女は、二人に言い聞かせる。

「あの子のことなどどうでもいいさ

とにかく、見せてやろうじゃないか

ボクら…

NONA FANGSノナ ファングス"の力を!!」



To be continued…

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