ep.12 救出!!

 ――今日も、振りむいてくれなかった

彼女は今日も、あの女に付きっきりだ


私が密かに思いを寄せているクラスメート、乙女ヶ原奈緒

彼女はいつも寂しそうにしていた

そんな彼女に、私は親和性を感じ、いつか親しくなれる日を夢見ていた


あの女が転校してから、全てが変わった

全部、あの女のせいだ


私は料理部ではあるが、あの小さな泥棒猫のことばかり頭に浮かんで、活動に集中できなかった


「あ痛っ!」

こんなことしてるから、包丁で指を切ってしまった

「もう何やってるのあなた!

よそ見しながら包丁使ってたら危ないでしょ!

ほら指出して!」

部活の先輩が私のことを注意し、手当をするために手を差し出させた


来る日も来る日も、私の嫁になってくれるかもしれない人を横取りしようとするアイツが頭から離れない

私は包丁を掲げ、あの女を滅多刺しにする妄想をする


「ちょっと味里!

それ持ちながらそんな顔しないで!怖い!」


とにかく、私は奈緒に振り向いてほしい、それだけだった

そして、禁断の力に手を出したのは、しばらく後のことだった。



 「だから私の奈緒に、誰にも手出しはさせない!」

「いいや!奈緒は私の大事な部活仲間になるはずだった女だ!お前こそ手を出すな!」

料理部員神木味里は、鰯型クリーチャーガン『タイプアクア0033:サーディン』の力を大いに振るう。

味里と対峙するのは、同じクラスの鏡柄 沙羅かがみつか さら

彼女は剣道部員であり、当初は奈緒と共に剣道部に入部しようとしていたが、奈緒は壱の面倒を見るために入部を断念したため、今でも彼女のことを諦めきれずにいるのだ。


「見苦しいな

クリーチャーガンに操られた者同士の戦いとは」

二人の戦いに、壱は割り込みながら言った。


「お前は!」

「月岡壱!」

二人は同時に壱の顔を見て言った。


「お前のせいで、奈緒は剣道部に入るのを辞めた

お前だけは許さん!」

「私は奈緒を奪ったあなたが憎い

絶対始末する!」

そして、二人は壱に銃を向け、襲いかかった。


「意味が分からんが、どうやら利害の一致…ということだな

二人まとめてしばいてやる」


壱は、二人の同時攻撃を躱しながら、分身を駆使し戦う。


「ちょっと邪魔しないで!」

「お前こそ攻撃の邪魔だ!」

二人のチームワークは悪い。

隙を見せた所に、分身との同時射撃によってダメージを加えられた。


「…こんなことしてる暇ないんだった!

早く奈緒に作るお菓子の材料を買って帰らないといけないんだから!」

味里は鰯の大軍に包まれ、退散した。


「アレは、あの時のヤツ!

やっぱりアイツが奈緒を!!」

「余所見してる場合か!

相手はこの私ただ一人だッ!!」

沙羅が扱うクリーチャーガンは、秋刀魚型の『タイプアクア0024:パイク』。

それをさながら剣道の竹刀のように振るい、その上剣道部で鍛えた足踏みで、畳み掛けるようにして壱を追い詰める。

その切れ味は、壱が身を隠した金網も易々と切り裂いてしまうほどだ。


「何だこれは

もはや銃じゃなくて、刀じゃないか」

と、壱は零す。


「おろし身にしてやる!」

頭から真っ二つに切り裂こうと、沙羅はパイクを振りかぶる。


「…見極めた

弱点は足元だ!!」

壱は姿勢を低くし、沙羅の足元に滑り込んだ。

そのまま彼女の脛にキックをかまし、転倒させた。


「うわっ!!」

その際の勢いで手放されたパイクに、壱は砲撃を加えて加えて撃破した。

沙羅は砂浜の上に倒れ込んだまま、意識を失った。


「…なんか、腹減ってきたな

さて、早くゲーム買って帰るか」

壱はこう呟きながら、歩き去っていった。



 「貴様らの存在は邪魔だ!滅んでもらうしかない!」

「勝手な事を言うな!この世界を狂わすクリーチャーガンは全て始末する!」

仁子は、犀型クリーチャーガン『ライノセラス』を持った甲冑姿の少女と対峙する。


ライノセラスから射出される犀の角の様な弾丸は、ドリルの様に回転しながら仁子を襲う。

しかし、数期間の戦闘経験を積んでいる仁子には意味がなく、当然の様に次々とその攻撃を避ける。

弾丸の群れを掻い潜り、専用の獅子型クリーチャーガン『ライオン』の引金を引く。


「甘いわっ!!」

ライノセラスの少女の方も、仁子側の攻撃を躱していく。

ましてや、その少女は西洋の甲冑を纏ってコスプレしているので、本体への攻撃もノーダメージだ。


「これで死ぬがいい!!」

甲冑姿の少女がこう叫ぶと、ライノセラスの弾丸が、螺旋を描きながら一直線に飛んできた。


間一髪、仁子は避けたが、攻撃の当たった壁に大きく穴が空いた。

「何て凄まじい攻撃だ…」


皐の方は、河馬型クリーチャーガン『ヒポポタマス』を持った軍服姿の少女と交戦中。


ヒポポタマスの空いた大口から歯の部分がミサイルの様に発射される。

皐は、それをスケボーで縦横無尽に動き回りながら避け、専用の鷲型クリーチャーガン『イーグル』で攻撃していく。


「Shit!ちょこまかと動き回って!」

「ユーの方こそ、こんな攻撃続けられたら近隣住民達に迷惑でしょ

さっさと型をつけさせてもらうよ!」

皐はこう言うと、マンションの壁を駆け上がり、その勢いで宙に飛び上がった。


「ぶっ放すよー!!」

イーグルを両手で持って掲げ、灼熱を放出し光る弾丸を放った。

その弾丸はさながら猛禽類の爪の様に変化し、斜め上の角度からヒポポタマスのボディを貫いた。


「Marbelous!!!」

爆散するヒポポタマスと同時に、少女は叫んだ。


「決まったぜ」

皐は、着地と同時に言った。


美久が交戦するのは、トリケラトプス型クリーチャーガン『トライセラトップス』を持ったギャル風の少女。


その攻撃は非常に強力だ。

だが、同じくタイプエクスティンクションの力『セイスモ』を手にした美久にとっては、敵ではない。


「折角手にしたこの力、絶対に無駄にしない!」

相手の射撃の合間を縫い、攻撃のタイミングを伺う。

「えぇぇぇぇぇい!!」

セイスモの頸を伸ばし、トライセラトップスのボディーに噛み付かせた。


「なッ!?うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

クリーチャーガンのグリップを掴んだまま、少女は振り上げられる。


「これでお終いです!!」

セイスモの体内の最深部に貯めたエネルギーを、銃口から一気に放出する。

それを零距離で放たれたトライセラトップスは堪らず、爆散した。


「おっと

これでよし」

落下する少女を、美久は両腕で受け止めた。


「負けてられるかーーー!!」

「ば、馬鹿なああああああっ!!!!」

仁子は苦戦しつつも、何とかライノセラスの撃破に成功した。

その後、二人と合流した。


「やっと倒しましたが…

壱さんの安否はどうでしょう?」

「アイツは、確かにあの攻撃で消え去ってしまった

助かった可能性は著しく低い…」

「そんな、マジかよ!?」


「みんなみんな!大変だよ!!!」

四乃が慌てながら駆けつけてきた。


「どうした?」

と、仁子は反応する。


「あの黒いコートの女の正体が分かったんだ!」

「何だって、それは本当か!?」

「それがね、えっと…」


「嘘だろ、そんな!?」

「にわかには信じがたいが…」

「それじゃあ私達、今まで騙されていたということですか!?」

皐、仁子、美久ら三人は口々に反応する。


「あと、あの女、逃げるときにこんなのを落として行ったよ」

四乃が見せた紙には地図が描かれ、この地点へ来るようにという指示が書いてあった。


「許しておけん

行くぞみんな!」

一同は、その場所を目指そうとした。


その一方で四乃は、一つ疑念を抱いていた。

「この筆跡、見覚えがあるな…」



 「はぁ、手間かかっちゃった

まさか材料がないなんて、ついてないなー

待っててね奈緒ちゃん、早く帰るからね♪」

味里は、料理の材料を買い終えたあと、スーパーを後にする。


「ハッ!アイツらは」

味里はある三人組を見かけた。G組のいじめっ子グループだ。


「この前来たD組の乙女ヶ原、ホントムカつくよね〜

優等生ぶって偉そうに」

「ホントホント」

「ああ

今度あったら、ボコボコにしてやるわ!」

リーダー格である河合 藜崋に、メンバーの霞ヶ浦 琴音と冴島 エミが話しかける。


「アァ?何見てんだよお前?」

藜崋が味里に突っかかってきた。

「いや、別に…」


「とぼけてんじゃねぇよ

痛い目見たくなかったら早く逃げな!」

「そーだそーだ!」

琴音とエミも続けて言う。


「あなた達、奈緒に手を出すつもり?」

と、味里。


「はぁ?何のこったよ?」

「もし奈緒に手を出すつもりなら、私は容赦しない」


「喧嘩売るとは生意気だな!やっちまえ!」

藜崋は、琴音とエミの二人をけしかける。


味里はサーディンを手にし、大量の鰯型の弾をエミに放った。

「ぎゃああああああああああ!!!!!!」

「エミ!!」

攻撃を受けたエミの服がボロボロになり、下着が露になった。


「次会ったら、服だけじゃ済まさないから」

味里が冷酷な瞳で言い放つと、三人は退散していった。

「なんだコイツ、気持ちわりぃ!行くぞ!」


「(あれがクリーチャーガンの力…

おもしれぇじゃねえか)」

この時、藜崋はこう思うのだった。



 「私、このままずっと、壱に会えないのかしら

今頃あの子、だらしない過ごし方してるわ…」

奈緒にはただ、助けを待つことしかできなかった。


しかしそこに、四乃を除いたクリーチャーガンハンターの三人が駆けつけた。

「よかった!あなたたち、助けに来てくれたの!?」


「お前か?今までクリーチャーガンを、生徒たちに渡してたのは!?」

仁子が言い放った。


「…?

何言ってるの?」

「とぼけるな!

壱に近づいてるフリして、ミー達を騙してたんだな!?」

と、続けて皐は言った。

「そんなわけないでしょ!!

何を証拠にそんな出鱈目を!?」


「四乃がこの目で見たと言ってるんだ

いつも銃を渡してる黒コートの女がフードを取った姿が、お前そのものだったとな!」

と、仁子は責め立てる。

「なによアンタたち、助けに来たんじゃないの!?」


「申し訳ありません

あなたが危険な人物だとわかるまで、解放することはできません」

と、美久。

「そんな!」


「とにかくここを動くな!」

仁子が言い放った。

そこに。


「あなたたち、何してるの?」

味里が部屋に入ってきた。

彼女の手には、包丁が握られている。


「アイツが!

アイツが私を攫ったの!!」

奈緒が叫んだ。


「何言ってる?

どうせアイツも、ユーの手先だろ?」

「壱の敵、私たちが討たせてもらう!!」

一同は奈緒のことを疑ったままだ。

「だから違うわよ!!」


「よくわかんないけど、奈緒に手を出すヤツは許さない…

死んでもらう!!」

味里は包丁を振り回しながら言った。


「はァッ!」

皐は、スケボーで包丁をガードした。

「仁子、この女はミーが相手する!」

「頼んだ、皐!」


皐が、味里を外へおびき出すと、味里はサーディンを手に取った。

皐も、イーグルを構える。


鰯の弾の大群が、螺旋状になって皐に向かってくる。

それを皐はスケボーを駆りながら避ける。

弾が次々と空中で爆ぜる。


「あの銃、見た目滅茶苦茶弱そうなのになかなかやるな

しかし、手強い程…倒し甲斐がある!!!」


イーグルの羽根を羽ばたかせ、標的に向けた竜巻を起こす。

鰯の弾の大群はその回転に巻き込まれ、不規則に吹き飛びながら爆散する。


「あなたを倒す

奈緒のためにも!!」

「ユーみたいなサイコ野郎に、誰も振り向くわけないだろ!!」

「うるさい!これを喰らえ!!」

サーディンから、皐を飲み込もうとするが如く、円錐状に鰯の弾の大群が射出された。


負けじと、イーグルで風を起こして攻撃する。

が、鰯の大群は風を包み込み、その力を利用して引き込まれるように細く集まって皐に突撃してきた。


皐は、その大群にスケボーで乗っかり、道のようにして進んだ。

が、先頭の鰯達が皐を飲み込もうと、背面から広がってきた。


「ヤバイ!」

それを、イーグルで起こした風を使って避けたが、空中でスケボーが足から離れてしまった。

このまま落下してしまいそうになったその時、地面から二本の腕が伸びてきた。

その腕の片方に皐は乗っかって下へ滑り降りる。

その先にいた四乃の肩を押して宙返りし、もう片方の腕を滑り降りたスケボーを脚で受け止めながら着地した。


「助かったぜ、四乃!」

「一緒に行くよサツキっち!」

四乃と合流した皐は、共に戦線を張る。


「何人来たって同じよ!」

味里は、先程のように鰯の大群を向かわせた。


「羽根もらうよ!」

「ちょっ!?」

四乃はこう言い、オラングタンにイーグルの羽根を毟らせた。


「おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ〜〜〜!!!」

オラングタンは、手に持った羽根で鰯の大群を切り裂いていった。

「うそっ!?」


「止めといくか!四乃、前に乗れ!」

「よっしゃ!」

皐は四乃をスケボーの前方に乗せ、速度を上げて前進した。


「ぶっつけ本番だが、いいか?」

「バッチリだよ〜!」

イーグルから放たれた竜巻に四乃は包まれ、オラングタンの腕を螺旋状に組み、回転しながら突撃していく。


その攻撃はサーディンを貫き、味里は吹っ飛んだ。

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


「フゥ

心配だったが、うまく行ったな」

「ぅぅぅう、目が回った…」

体勢を立て直す皐と、ふらつく四乃。


皐は、地面に這いつくばる味里に目をやる。

「ハァ、ハァ…

奈緒に…伝えておいて…

命を狙ってる奴が、ほかにいるって…」

味里はこう言い残して倒れ込んだ。


「全ての元凶である奈緒の命を狙っているだって?

どんな意図があって?」

「皐っち、本気で奈緒っちが黒いコートの女だって信じ込んでるの?」

「だって、ユーがその目で見たんだろ?」

「それが、違うかもしれないんだよね」

「今更何言ってるんだユーは!アイツ、壱の命まで奪ったんだぞ!そこまでしたアイツのことをまだ信じてるのか!?」

「イッチーだって生きてるはずだよ

だってあのイッチーは、おそらく偽物だからね」

「に、偽物だって!?」



 ゲームソフトを買った壱は、家に帰ろうとしていた。

「これのためとはいえ…歩くの疲れたな

やっぱアイツがいないと、やってけないよ」


「私がどうかしたって?」

壱の背中から、彼女にとって聞き覚えがある声が聞こえた。


「奈緒!

お前、無事だったのか!?」

壱は振り向いて言った。

「まぁね

何とか逃げ出せたわ」

と、奈緒は答える。

「丁度良かった

そろそろ私は帰るところだ

新作のゲームソフトを買ったんでな

一緒にやるか?」

「いいじゃない!また今度遊ばせてもらうわ!」


「(ん?おかしいな?

奈緒がここまでゲームに対して肯定的なわけはないんだが…

いや、気の所為か)」

壱は若干の違和感を抱きつつも、彼女の背中に乗せてもらおうとする。

「じゃ、いつも通り、背中に乗せてくれ」

「えっ…

まぁ、別に構わないわ」

すんなりと背中を差し出す奈緒。


「(やっぱり、なんか変だな

まぁいいが…)」

こう思いながら、壱は背中に乗る。

「ちょっと重くなった?」

すると、奈緒はこう訊く。

「別にいつもと変わらんだろ?

何でそんな事訊くんだ?」

「なんでもないわ

ちょっと気になっただけよ」

「お前なら、私のことくらい知り尽くしてると思うんだがな…

違うのか?」

「…」

奈緒は、しばらくの間黙り込む。


「そ、それよりもさ…」

「何だ?」

「こんな遅くなっちゃったんだし、銭湯にでも入っていかない?」



 そんなわけで、二人は銭湯へ来た。

「何で、知らない人が沢山いる場所に来てまで体を洗う必要があるんだよ?」

「いいじゃないの、たまには」


ちなみに、この直前、服を脱ぐ際に壱はなぜかバクを没収されている。


「まぁいいや

奈緒、とりあえず背中流せ」

「自分でできないの?

遠慮しておくわ」

奈緒はしおらしく答える。


「(奈緒のヤツ、なんかやけに気怠げだな

いつもなら、私の体洗うとき、変態みたいに絡んでくるくらいなのに?

…よし

この機会に、いつものお返しをたっぷりとさせてもらおう」

壱は、何か企んだような表情を見せた。


「よし奈緒

いつも尽くしてくれていることへの労いに、私が特別に洗ってやろう」

「えっ、いいわよ」

「えいっ」

壱は、石鹸のついた手で奈緒の背中に触った。


「ちょっと壱、やめてよ!

変な場所触らないで!」

「お前だって同じ事しただろ?

この前のお返しだ」

「だ、ダメッ!そこは…ッ!!」

「よし、隙あり」


壱は、奈緒の胸に手を伸ばした。

「ひゃうッ!/////」

それに反応した奈緒は嬌声を上げた。


「(…ん?

なんか思ったより、手応えが小さいな?)」

壱が不思議に思ったとき、彼女の視界が歪んでいった。

その歪みが元に戻ったとき、目の前に違う人物がいることに気付いた。


「誰だお前!?」

「あ、あれ、変身が解けてるの!」

壱の目の前の少女は言った。

「一体どういうことだ?

説明しろ!!」

「そ、それは…

一旦湯に浸かってから話し合うの」

「まだ洗い終わってないだろ」

「じゃあ洗ってから」



 「やっぱり四乃が言ってたこと、勘違いだったのか

仲間とはいえ、簡単に信じるものじゃないな」

仁子は、奈緒を連れ出しながら言う。

「ホントによくも騒がせてくれるわ…」

奈緒は呆れながら言う。

「でも、四乃さんもあの時に見抜いていたなんて

思ったよりも侮れない人かもしれませんよ?」

と、美久。


「ならばいいんだがな…」

仁子は呟き、同時にこんなことを思っていた。


――アイツが言ってたこと…

奈緒を狙う者がもう一人いるってどういうことだ?

…嫌な予感がする



 「これがクリーチャーガンってやつか

実際に見てみるとやっぱおもしれぇ」

コブラ型クリーチャーガン『タイプレプタイル0005:コブラ』を、黒コートの女から受け取った少女、その名も藜崋。

それを見つめながら、呟いた。


「今に見てろ乙女ヶ原…

コイツでテメェをぶっ殺してやる」



To be continued…

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