ep.11 監禁!?

 クリーチャーガンハンターの一同は、皐の復活祝いとしてカラオケに来ていた。


「イエーイ!めっちゃ良かったよ四乃!」

皐は、四乃の歌を絶賛する。

四乃が歌っていたのは、人気アイドルグループの『ディーバーズ』の曲だ。

「四乃さん、結構歌上手いんですね!

私、このグループ、好きなんですよね〜!

正体不明の五人組ってとこが魅力的です!」

と、美久。


「お前らな

皐が戻ってきて嬉しいのは分かるが、今こんなことしてて大丈夫なのか?」

と、仁子は言う。

「まーいーじゃん♪

たまには息抜きだって大事だよー?

それに、今は銃の目撃情報は無いんだしさ」

「四乃さんも折角奮発して、いい場所用意してくれたんですよ

それじゃあ次、私歌いますね」

四乃は答え、美久も同調する。


「はぁ…

だいたい私、こんなとこ全く興味ないんだがな…」

仁子はふんぞり返って言った。

「ホントそれなー

私も早く帰ってゴロゴロしてたいぜー」

壱も、彼女の言葉に賛同した。


「もう、二人共そんな事言わないの

今夜は楽しみましょうよ」

一緒に来ていた奈緒が言った。

そこに。


「失礼いたしまーす

こちら、ご注文の品となりまーす」

ドアが開き、アルバイトの店員が入ってくると、奈緒が注文したメロンジュースと、パンケーキを置いて行った。

そのアルバイトは、壱達と同じ年代であるように見えた。


「あら、ありがとう」

「ごゆっくりどーぞ」

「丁度いい所に来たわ

これを頂いてから、私も歌うとするわ」


「奈緒、歌なんか歌えるのか?」

壱が聞いた。

「これでも私、歌は上手い方なのよ?」

「自分で言うかそんな事?」

「アンタに言われたくないわよ」

奈緒はそう言いながら、メロンジュースを飲んだ。


「フフフ…かかったね」

その様子を覗き見して、不敵に笑う影があった事は、この時誰も知らなかった。



 しばらくしてから一同は、カラオケボックスを後にした。

「仁子さん、何だかんだで一番楽しんでたじゃないですか!」

「そんなことないさ!

ただ単に、楽しくなってきたからだ!」

「なーんて言っちゃって、結局何曲歌ったと思ってんだよ〜!」


一方の壱は、奈緒の方へ目線を向ける。

「よし奈緒、いつもの」

「嫌よ!行きの時、好きなものを奢るって約束したから乗せてあげたんでしょ!」

「えーけちー」

「帰り道くらい、自分の足で帰ってよ!

私だって…早く帰ってやることあるんだか…ら…」


「!?

奈緒?どうしたんだ!?」

突然、奈緒が倒れ込んだ。

どうやら眠りについてしまったようだ。

「おい奈緒!なんで急に寝転がるんだ!?

起きろ!起きろー!!」

壱は、奈緒の体を揺すったが、起きる気配がなかった。


「全然起きん…

みんなも行っちゃったし…何より…

こうなれば歩いて帰らなきゃいけないッ!!」

壱は愚痴りながら地団駄を踏んだ。


こうしていると突然、前方から小魚の大群のようなものが近づいてきた。

「何だ!?」

それらは奈緒の身体を包み込み、彼女は連れ去られていった。


「待て!」

それを追おうとする壱。

そこに。


「お主が月岡壱…覚悟するの!!」

壱の目の前に、忍装束に身を包んだ少女が現れた。

「ッ…

誰だお前!?」

「妾は、お主を始末する者…とだけ言っておくの」

「とにかく…そこをどけ!!」

「そうはいかないの

お主を倒すまで!!」

忍装束の少女・あやめは蝦蟇型クリーチャーガンを出現させた。


「そっちがその気なら、やるしかないか

行くぞ、バク!」

壱は服の袖の部分から出現させた『タイプモンスター0010:バク』を手に取る。


あやめは、壱に攻撃しようと飛びかかる。

それに対して壱は応戦する。


「漫画とかの忍者って、忍術ででかいカエルとかを召喚して戦うけど…

アイツにとって、あの銃はお似合いってとこか!」

蝦蟇型クリーチャーガンの口の部分から巻物のような物が飛び出し、そこから無数のクナイが飛んできた。

壱は、それを躱していく。


「これを喰らうのッ!!」

今度は巻物の中から複数の蝦蟇が飛び出し、それらが集まると巨大な蝦蟇になって壱の頭上に飛んでいった。

「踏み潰してやるの!」

とばかりに、そのまま落下してくる蝦蟇。

それを、壱はバクから発射されたシャボンに包ませて消し去った。


「そんな!妾の術を破るなんて!」

「バクには幻を無効化する能力がある

そんな攻撃は無意味だ!」

「忌々しい奴…

なら本気を出すの!」


あやめは、クリーチャーガンの口から液体を発射して攻撃した。

その攻撃が当たった地面は、煙を上げて溶けていく。


「お主だけは何としても処分しろと、あの方から伝えられているの!」

彼女は分身の術を使った。


「分身ならこっちも負けてられん!」

壱も負けじと、複数の分身を出した。

それらの攻撃によって、相手の分身を全滅させた。


「くッ…!

何とも手強い相手、妾もまだ修行が足りないの

こうなったら…

最終奥義!!」


こう言って、あやめは飛び上がる。

壱は身構えた。

そしてあやめが取った行動は…


「お許しを」

地面に突っ伏しての土下座だった。

当然、壱は呆然とする。


「と、見せかけて…」

あやめは不意打ちを行おうとした様子。

しかし壱には通用せず、バクによる攻撃を受けてしまった。

「ぐわぁぁ!!」


「アホらしい

何がしたかったんだ、お前」

「きッ、決まってるの!

お主を倒し、新しい居場所を手に入れるの!」

「そんなこと私はどうでもいい

私はな、早く帰りたいんだよ」

「お主のその話こそどうでもいいの!」

「私にとってはよくない

いつも家まで運んでくれるのが、連れ去られちゃったからな

そこでだ、お前が私をおんぶして家まで運ぶんだ」

「何故そうなるの!?おかしいの!!」

「そんなに私に関わらなければいけないほど暇なのかお前は?大体その変なコスプレしてる時点で…」

「この服装を変だなんて言わせないの!

というか、お主の家がどこか分からないの!!」

「黙って言う通りにしろ、でなければ殺すぞ」


壱は冷酷な表情で言い放つと、あやめは仕方なく彼女に従うことにした。

「ぎょ、御意…

(何様のつもりなの、この女

あの方が狙うだけあるの

だが…いいことを思いついたの!)」



 次の日、仁子の家にて。


「なに?

奈緒が行方不明!?」

仁子が早朝から鳴り響く固定電話の受話器を取ると、奈緒の母親から連絡が来た。

「昨日、てっきり壱と一緒に帰ったと思ったんだが…

分かった、すぐに私達が見つけ出す!」

電話を切ると、すぐに他のメンバー達に家に集まるように連絡した。


「早くみんなに知らせなきゃ!」

もっとも、壱だけの電話番号は知らず、ましては彼女は携帯を持っていないので、呼ぶことはできなかったが。


この後、美久、四乃、皐の3人が家に集まった。


「何なんだ急に?

折角の休日で、思い切り休もうと思ってたのにさー…」

「一体奈緒さんに、何があったんでしょう?」

「もしや…

帰る途中でイッチーに変なことしてた所を警察に見られて、連行されたとか?」

「バカ、微妙にありえそうな冗談を言うな」


「それはさておき、珍しいですよね

仁子さんが人助けをしようとするなんて」

美久は、感心したような様子で言う。

「彼女も壱の大事などれ…協力者だからな

彼女の存在がなければ、壱の存続が怪しいということだ」


「確かに!奈緒っちがいなきゃ、イッチー何もできないもんね〜!」

四乃は、笑いながら言う。

「身の回りの世話に関してだけ彼女に依存してる、っていうのが正しいんじゃないか、四乃?

クリーチャーガン退治に関しては、アイツは一人でも十分なくらい一流だ」

と、皐は四乃に言う。

「そうか…

皐っち、イッチーのこと分かってきてるじゃない!」


「しかし一体誰が、奈緒さんを攫うような真似を…」

「考えてる暇はない、早く奈緒の居場所を突き止めるんだ!!」

と、仁子。


「そんなこと言ったってさー、どうやってその手掛かりを掴むのさー?」

「四乃さんのオラングタンに探知させれば、すぐに見つかるんじゃないですか?」

と、美久は四乃に提案する。

「あれは一度顔を覚えた相手しか見つけられない

どちらかといえば追跡向きなんだよねー」

「そうですか…

なら、この前も協力してくださった探偵部に頼むのはどうですか?」

「あの二人は今、別の仕事があるんだって!

だから今は無理!」


「じゃあどーすんだ!こンままだと壱がダメになっちゃうぞ!」

仁子は困惑して言う。

そこに。


「私が何だって?」

どこかから聴き慣れた彼女の声がした。

「その声は壱!?

どこにいるんだ!」

「ここだ」

「「「「うわっ!!!」」」」

声がした方に目をやると、壁が捲れて壱が現れた。

突然出てきたので、一同はビックリした。


「いつからそんなところいたんだ!!」

と、皐。

「みんなが入ってきた頃から既にいたよ

みんなが驚くのを見てみたかったんだ」


「はぁ…

だが何で、私達の居場所が分かった?」

仁子が訊いた。

「そりゃー、おぬ、君達の家の場所なんて、ばっちり覚えてるからねー」


「壱の話し方、何かおかしくないか?」

仁子は美久に話しかける。

「気の所為ですよ」

「それに、私達の家の場所はまだ教えてないし、面倒くさがり屋の彼女が、わざわざ出歩いて家の場所を覚えようと思うこともないだろ?」


「奈緒を探してるんだよな?

なら私が知ってる

この目ではっきり見たのは私だけだからな」

壱は言う。


「本当ですか?いつも一緒なだけあって、頼もしいですね」

「おい美久、お前違和感を感じると思わないのか?」

と、仁子は話しかけようとしたが。


「どこどこー?」

「ユーがこんなにも役に立つと感じたのは初めてだな」

後の二人も信じる目を持たない。


「よしついて来い

こっちだ」

一同はそんな壱の後について行く。


「はぁ、仕方がない…

とりあえずついて行くか

そうすれば何か分かるだろう」

仁子も、壱の後をついて行く事にした。


もちろん、これが罠だと気づくのは、後になってからの事だった。



「………あれ?私、今まで何して…

って、何よこれ!動けない!!」

奈緒が目を覚ますと、そこは薄暗い不気味な部屋。

手足を手錠で固定され、身動きが取れないようにされていた。


「お目覚めみたいだねぇー、奈緒ちゃん♪」

「誰よアンタ

まさかアンタが、私をこんな事に!?」

奈緒の目の前に現れた少女。その顔に奈緒は見覚えがあった。


「さーて誰でしょう?

昨日、会ってるんだけどねー?」

「…思い出したわ!

アンタ、昨日のカラオケのバイトでしょ?」

「あったりー♪

でも、名前まで分からないのはちょっと困るなぁー…?」

「何よ、私がアンタの名前を呼んだ所で何か意味があるの?」

「えぇーーーーー?知らないのー?

私の名前

ほら、同じクラスでしょー?」


「うちのクラスにいたっけ、こんな子」

「ゔぇぇ!?存在を認識されてない!?

私ショックなんですけど!!」

「やかましいわね、先ずは名乗りなさいよ」

神木 味里かみき みり!同じD組なのに!何で覚えてくれてないのよ!」

「アンタが地味だからでしょ!

そもそもクラス全員分の名前と顔なんて覚えてられないわよ!」


「はぁ〜〜〜…

こうなったのも月岡壱って奴のせいだ」

「何言ってるの?」

「あなたが月岡壱って奴にばっかり関わってるせいで、私に構ってくれない

あんな落ちこぼれよりも、私の方が、あなたのことを好きなのに…!」

「な、何なのよアンタ…」

味里は真顔となって、奈緒の顔を真っ直ぐ見つめる。

その表情は、鬼気迫る冷たい物で、奈緒の背筋を凍りつかせるには十分だった。


「あんな奴になんか、あなたは渡さない

あなたは私だけのものなんだから…」

こう言いながら顔を近づけ、奈緒の顔を撫でる。


「あっ、そうだ

私が作ったお菓子、食べてよ

私、料理部に入ってるんだー♪

だからさ、ひとくち食べたら、意識が吹っ飛ぶくらいおいしいんだよー♪」


「(うん

別の意味で意識が吹っ飛びそう)」

奈緒はもはや何もできず、誰かの助けを待つばかりだった。



 その頃、クリーチャーガンハンターの一同は、壱(?)の後をついていっていた。

 「本当にこの辺りにいるのか?」

仁子は話しかけるも、壱は無言のままだ。


しばらくして、マンションの立ち並ぶ地帯へ着いた。

そこで突然、大きな銃撃音が鳴った。

一同の視界の外から飛んできた弾が壱に直撃し、爆発した。


「「「「!?!?!?」」」」

その様子を見て驚愕する一同。


爆炎の中から、あの黒コートの女が現れた。


「フフフ…

月岡壱、彼女はもう消えた」

「お前は、この前の…!」

「よくも、壱さんを!」

「罠にかかったな

お前達はコイツらに処分してもらう

行け!!」


黒コートの女が命令を下すと、三人の部下が現れた。

『タイプビースト0031:ライノセラス』を持った甲冑姿の女、『タイプビースト0098:ヒポポタマス』を持った軍服姿の女、『タイプエクスティンクション0013:トライセラトップス』を持ったギャル風の女だ。


「やはり罠だったか…いくぞみんな!」

「はい!」

「おう!」

「ああ!」

四人はそれぞれのクリーチャーガンを構え、戦闘姿勢に入る。


「お前ら、いくぞ」

「Yes,sir.」

「おっしゃー!」

クリーチャーガンを携えた三人の少女は攻撃を仕掛ける。

仁子は甲冑姿の女、皐は軍服姿の女、美久はギャル風の女を相手取った。


黒コートの女はその場から去ろうとした。

「逃さないよー!」

その後を四乃は追跡する。



 ――休日というのは、非常に気分がいいものだ

決められた時間に早くから起きなければならない平日と違って、いつまでも寝ていられる事ができる


壱は、奈緒がいないことをいいことに、いつも通りの堕落した生活を送る。

裏であんなことが起きているなど、全く知る由もない。

彼女が目を覚まし、体を起こした頃には、時計は昼の直前を表していた。


まだまだ眠気が残る壱は目を擦りつつ、ベッドから降りて一階の台所へ向かう。

冷蔵庫の中からカップ入りのプリンを取り出し、それを食べながらTVゲームの続きをして過ごそうとするようだ。


彼女の格好は、黒いジャージ一枚だけで。下は何も着ていない。


ゲームを起動すると、途中からのスタートになってしまっていた。

「げっ…セーブしてないじゃん…

この前プレイしてる途中で、寝落ちちゃったからか…

よし、奈緒に手伝ってもらおう

…って、そうだった

奈緒のヤツ、昨日いなくなっちゃったんだ」

壱は頭を抱える。


「どうしよう…

…まぁいいか

そういえば、新しいゲームの発売日だった、買いに行こう」

こう言って、食べ終わったプリンの容器を床に放り捨てた。

ちなみにこういったゴミはいつも奈緒が捨ててくれているので、部屋が散らかること自体は滅多にない。


ジャージを脱ぎ捨て、クローゼットを開ける。

そこからお気に入りであるピンクのパーカーを取り出して、それを羽織った。


そのパーカーの右袖には割れた片方のハートのマークがある。これが何を意味するのかは知ったことではない。


下の部分が長いので下半身は隠れるのだが、とりあえずパンツだけでも穿いておこうと、箪笥を開ける。


――また一枚パンツが無くなっていた気がするが、気のせいか?



 そんなこんなで準備を終えたあと、彼女は家を出た。

一人で家を出る確率が天文学レベルで低い壱。外へ出る際の服装も、考えるとこができない。


それよりもなぜ、先ほどやられたはずの壱が、ここにいるのかって?

その種明かしにはまだ早い。


しばらく歩いた地点の、海沿いの市街地にて。壱は驚くべき光景を見かけた。


なんと、クリーチャーガンを手にした少女二人が、対峙していた。


さらにその後、二人は銃を交えて戦闘を始める。

「奈緒は私だけの物、誰にも渡さない!!」

「まだ言うか!奈緒は私の物だということが、まだ分からないのか!!」


片方は、リボルバー部分から小魚の大群のような弾を放出し、もう片方は細長い砲身を刀のように振るってその弾を一つづつ両断していく。


「(なに?この二人、奈緒を狙っているのか?

そういえば、小魚を出すクリーチャーガンを使用する少女の顔をどこかで見たことがあるが…

思い出した

昨日のカラオケのアルバイトだ!

恐らく奈緒が寝っ転がったのは、彼女が飲み物に睡眠薬か何かを入れたのが原因だ

彼女を止めなければ!)」

壱がそう思ったとき、バクは彼女の意識を乗っ取った。


「私の出番だな」



 四乃は、オラングタンの腕で女の体を掴み、投げようとする。

女は投げられまいと抵抗し、四乃と共に地面を転がる。


女は手から電撃を放って攻撃する。

四乃は重心をオラングタンに任せ、その腕を操作して地面を跳ね回り、身軽な動きで攻撃を避ける。


その勢いに乗って四乃は飛び上がりつつ、空中で一回転してオラングタンの腕を振り下ろし、女の胴体を掴んだ。


「なっ!?」

「おりゃーーーーーーッ!!!」

オラングタンは空中の四乃を支点に、女を上空へ放り投げた。

そして四乃は腰を降ろして右手を地面に着いた姿勢で着地した。


黒コートの女が地面に落下すると、フードが脱げて素顔が露となった。

その姿を見て、四乃は驚愕した。


「なっ、その姿は…」

見覚えのある銀髪のロングヘアーが風になびく。

「アンタ…どうして…」


そう、黒コートの女の素顔は、他でもないあの女…


奈緒と全く同じだったのであった。



To be continued…

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