第79話『お前、ヤバいの好きだから』
キヨは追いついた俺に嫌そうな顔をした。
っつかさ、そんなにハッキリ顔に出さなくてもよくね? もうちょっと俺の言い訳聞くとかしてくれてもいいのに。
でも帰れとは言わなかった。だから俺はキヨについて一時間ほど前に出てきた城門に舞い戻った。
門番は無表情のまま城門の両脇に立っている。物騒な槍を片手に、簡易な甲冑に身を包んでいた。今は戦争もないんだからそこまでの防御が必要ってわけじゃないだろうけど、この格好はきっと威嚇なのかもしれない。
キヨは傍らの門番に声をかけた。
「すみません、ローラン姫から依頼を受けているのですが、その件についてわかる人をお願いします」
門番はちょっと怪訝そうな顔をすると、俺たちに待つように伝えて城門の中へ入った。誰かに声をかけているようだ。
しばらくすると、俺たちを門の中に手招きした。キヨと俺はそれに従って城門に入った。頭上を見上げると、鋭く尖った落とし格子が見えた。キヨは全く気にしないで門番に引き渡された人と話していた。
「ああ、聞いてるよ。姫様から書簡を預かっている」
え、もう!? だってまだ……俺たちが出てから一時間かそこらじゃねーの? それなのにもう手紙を書いて託してあったなんて。
「もうですか? 明日取りに来るお約束だったんですが、姫は仕事が速くていらっしゃる」
キヨはそう言ってちょっと笑った。でもこれじゃ城の中に入る事はできないじゃんか。どうすんだろ、そん時はそん時って言ってたけど……
キヨは受け取った手紙を確かめるように持って見つめた。その時、ちょっとだけふわりと風を感じた。キヨは手紙を裏返すと、怪訝な顔をした。
「……この書簡、姫様自らここへお持ちになったんでしょうか」
「いや、侍従長だったかな……なんでだい?」
キヨはちょっと真剣な表情で、周りを気にしながら男に近づいた。
「封蝋が開けられています。まさかとは思いますが、これは……」
キヨが裏返した手紙を示すと、臙脂色の封蝋が剥がれて封が開いていた。男は一瞬慌てたような顔でキヨを見、小声だが鋭い声で「俺は見てないぞ」と言った。
「ええ、もちろん、そんな畏れ多いことはできないでしょう。でも実際これでは……妖精王に渡すわけにはいきません」
「それ、妖精王宛なのか?」
男が愕然とした顔で呟くと、キヨは真剣な顔で頷いた。
「封蝋を付け直せば……」
「そんな事をしたら余計怪しいでしょう。それに封蝋が剥がれただけならいいですが……」
キヨがそこで言葉を止めると、男性は驚いて顔を上げた。それじゃ、誰かがお姫様の手紙を故意に盗み見ようとしたって事?
「この件、少し調べさせてもらえますか。姫には、妖精王に届ける手紙を託される程度には信頼されていると自負しています。その姫に何かあるかもしれないのは、私としても心休まらない」
キヨが小さな声でそう言うと、男性は困ったような顔をしつつも考えるような表情を見せた。
「もともと手紙は明日取りに来るという話だったのですから、手紙の到達が遅れるわけでもありません。もちろん、あなたの裁量で入城を許したとは誰にも言いませんし、何事もないようでしたら姫にお願いして封蝋をもう一度してもらい、早々に戻ります」
男性はチラッと俺を見た。俺を見たって解決しないけど。
それから細かく何度も頷くと、何も言わずに頭で城の中を示した。
キヨはそれを見て頷き、それから黙って城内へ入った。俺も慌ててキヨに続く。城門を普通に抜けてきた俺たちを止める人はいない。
「キヨ、さっきの、ホントに手紙開けられちゃってたの?」
姫が妖精王に何か伝えようとして、それを快く思わない人がいるんだろうか。でも妖精王に渡すってのはキヨたちとお姫様しか知らないんだし、だったら、姫の手紙をこっそり読む悪い人が身近にいるってこと?
「まさか。俺がやったに決まってんだろ」
「え!」
じゃ、じゃあさっき感じた風ってもしかして……この人、どんどん犯罪者に近づいてる気がする。そのお陰で無事城に入れたんだけど。
キヨは城に入る扉に立つ門番に、何も言わずに手紙の封蝋を見せた。門番は目を細めてそれを見ると王家の紋章を確認して頷き、脇へと退く。一度開けてある封蝋は、キヨ宛ての手紙に見えた。
「さて」
キヨは手紙を胸元にしまうと、足早に歩き出す。
直接地下牢へ降りていく事はできないよな、地下牢がどこにあるのかわからないけど、たぶん城の土台となる辺りのはずだ。
「どこ行くの?」
「とりあえず大広間。たぶんハヤが言ってたのは、食堂の方だと思う」
そうか、ハヤとの待ち合わせ場所。お昼にって言ってたから食事する方って意味なのか。ボンヤリ辺りを見ていたら、キヨは辺りを警戒しながらさっさと足早に歩いってしまった。ちょっと、置いてくなよ!
キヨがふと立ち止まって今居る位置を確認しようと窓辺に近づいた時、誰かの腕が伸びてキヨを脇の廊下に引き込んだ。え!
俺は慌てて廊下に飛び込もうとして、ギリギリで立ち止まって飾ってあった彫刻の影に隠れた。
「……さっきは何も言わずに別れちゃったから、心配だったんだ。君が俺に連絡つけられないんじゃないかって」
キヨを壁に押しつけているのは、あのみんなの情報を取りまとめていた男性だった。
うわあ、キヨがあの時勝手な事言ったからツケが回ってきたよ!
「よかった、まだキヨがここにいる間に見つけられて」
「城にくればいつでも会えると思ったんだけど、違った?」
「でも、俺の名前すら知らないだろ?」
うん、キヨ的には知る気もないしね。聞くつもりもないんじゃないかな。キヨはちょっとだけ笑って男性の胸元を掴んで引き寄せた。
「図書室よりヤバそうなところでこんな事して、見つかってもいいのか?」
男性は少し慌てて周囲を見回した。俺はきっちり彫刻の影に隠れていて、見つかった気はしなかった。ついでに背後も伺った。
「確かに、仕事場でこんな事してたらかなりヤバいな。でもせっかくまた会えた君を手放すつもりもないけど」
「じゃあ誰もいないところに行くか? 地下牢とか」
え、でも地下牢にはコウが居るし、今警戒宣言出てるだろうし絶対にみんな知ってるでしょそれ!
でも男性はちょっと考えるような顔をした。
……もしかして知らないとか? でも城に忍び込んだなんて相当だし、絶対城中の人間が知ってると思うんだけど。もしかしてこの人、あの後キヨを探し回ってて知らなかったとか?
「……キヨって、そういうのが好きなのか?」
「好きっていうか、落ち着かないだろ? 誰かに見られる心配しながらとか」
男性はちょっと難しい顔をして、それから小さく頷いてキヨの腕を取ると歩き出した。もしかしてホントに地下牢に行くのかな……俺はキヨたちから少し離れて着いていく。
彼は俺たちが入ってきた方へ戻ると、衛兵の詰めている小塔の扉に手をかけた。
「失礼、そちらは」
「ああ、問題ない、私の連れだ。地下の書庫に用がある」
男性はそう言いつつ、肩につけた印を見せた。あれってもしかして階級を示すもんなのかな。衛兵は少し困った顔をした。
「実はこの小塔は使わないようにとの指示が出ていまして」
「なんだ、面倒だな。書庫への近道だってことは知ってるだろう」
「ええ、それは……」
「荷物だって重いんだ、わざわざ遠回りしたところで仕事に支障が出るだけだろう。それでもここを使うなと?」
強く上からそう言われると、衛兵はチラリと肩の印を見つつしぶしぶ扉を開けた。二人はためらいなく扉を入る。
あれってやっぱ、あの人がそれなりの階級だからオッケーだったって事なのかな。
っつか、それ俺がヤバイじゃん! どうやって入ろう……でも、考えてたってしょうがないよな。
俺は心の中で「俺は使用人、俺は使用人」と三回唱えてから、意を決して衛兵のところへ行った。
「すみません、今地下書庫へ行く役人が来ませんでしたか?」
「ん、ああ、今下りていったよ」
「俺、荷物持ちなんですけど、どうしよう、きっと資料たくさんだし、また怒られちゃう……あの、ここから下りていいですか?」
すると衛兵は小さく苦笑して扉を開けてくれた。俺は礼を言って小塔に飛び込んだ。あぶねー……何とかなった、きっとあの人が揉めてくれたからだろうな。
俺は階下に響く足音を追って、なるべく静かに急いで階段を下りた。見失わないようにしながら、バレないように着いていかないと。
「地下書庫?」
階下からキヨの声が聞こえてくる。それに答えるような小さなクスクス笑いが聞こえた。
「地下牢の一つ上にね。地下書庫へは二通りの道があって、ここの小塔からは地下牢にも書庫にも下りられるんだが、もう一つの小塔は城の反対側なんだ。普段はここに衛兵が詰めてる事なんてないんだが」
なるほど、じゃあいつもは居ない衛兵があそこにいたって事は、やっぱり地下牢にコウが収容されているってことだな。
「守備門にあるんじゃないんだな」
「ここはもう砦としてと言うより宮殿的な意味合いが強い城だから、地下牢だって形式的なもんだよ。外に出す手間のある人間を一時的に入れるだけで、ここで長く収容してるわけじゃない。地下牢を必要とするような囚人は、もう長らく出てないしな」
そしたら余計に話題になってそうだけど。でも長らく出てないって言っちゃってるって事は、この人やっぱ知らないんだ。
「なぁ」
キヨの声が聞こえて、二人の足音が止まった。俺も立ち止まる。どうしたんだろ。
「ここでってのは……ダメか?」
ええええ、何でこんなとこで誘ってんの! 早くコウを……あ、コウが居るところまで行っちゃったらヤバいって事か?
「ほとんど地下へ下りる必要はないとはいえ、ここは使用人も使う階段だ。誰が使うかわからない。それこそ口さがない奴らに聞かれたり、見られることもあるかもしれない。同僚よりも使用人の方が、こういう事には残酷だ」
あー、ダメか。キヨ失敗。意外とこの人しっかりしてんだな。まぁ、城に勤めてるくらいなんだし、それなりに頭良かったり何かに長けてたりするんだろうけど。
っつか、この人の妄想疑似恋愛があるから引っ張って来れたけど、キヨってやっぱハヤほどの引力ないのかな。
「ふーん、つまんねーの」
キヨは軽くそう言って諦め、また歩き出したようだった。すると男性のくすくす笑う声が聞こえた。
「キヨはもっと計算高くて隙がないタイプだと思ってたよ。あの報告書からだとね、実に無駄のない稼ぎ方をしてたし。そんな風にいたずらみたいに誘うとか、しないと思っていた」
いや、そのいたずらみたいに誘うと思わせているのが計算だと思います……やっぱこの人、頭いいかもしれないけど盲目ってるわ。
でもこのまま地下牢に降りちゃったら、絶対に看守がいて何か言われるよな。そしたらどうするんだろう。っていうか、コウの居る地下牢まで行けちゃったら、キヨはこの人どうすんだろ。
そんな事を考えつつ、途中に地下書庫の扉も過ぎた辺りで、下の方から扉を開ける音が響いた。
「ここ?」
「いや、まだ先だ」
俺は二人が扉から入ったのを螺旋階段の上から見送り、それからそっと扉に近づいた。音を立てないように扉を開けて、そっと忍び込むと壁の影に隠れる。
二人は暗い石壁の細い通路を歩いていた。ヤバイ、全然隠れるところがない。俺はなるべくヒカリゴケのぼんやりとした灯りの当たらない、影のところを選んで二人を追った。
よかった、体が小さくて……初めてありがたいと思った……
気付けばさっきまで石の壁だった左側に、頑丈な扉が並んでいた。地下牢だ。鉄の格子の覗き窓が付いている。キヨたちは廊下の突き当たりの、少し広くなったところにいた。
俺は少し引っ込んだ地下牢の扉の影に隠れて様子を伺った。奥の壁に鉄の手枷が下がっていて、何だか嫌なものを想像させる。
でも……誰もいない。コウはおろか、看守もいない。どういう事?
「地下牢って、ここだけ?」
「言っただろう、形式的なもんなんだ。ここで本格的に収容する事はないし、看守だって詰めてない。君の言う通り、人に見られないって点では合格だな」
彼はそう言ってキヨに振り返った。
「……それじゃ、君のことを全て話してくれる? それとも全て見せてくれるのかな」
そう言った男性が近づくより早く、暗闇からふわりと人影が現れてキヨの体を引き寄せた。
「全て見せるって、どういう事かな」
それは見慣れない青い服を着たハヤだった。
なんだか暗く笑みを浮かべたハヤは、いつものハヤとはまるっきり別人みたいだった。いつもは快活な美青年顔がやたら凄みのある悪人に見える。
ハヤはキヨを背後から抱き寄せると、片手でキヨの顎を掴んで拘束した。え、どういうこと? 男性は驚いて少し体を引いた。
「君は……誰だ?」
「それこそ、君には関係ないと思うけど」
「キヨ、こいつは……」
キヨはちょっとだけ視線を外した。
「バレないと思った? そういうの、ちょっと浅はかだよね。それとも、むしろ誘ったとか……」
ハヤは「お前、ヤバいの好きだから」と囁くようにキヨの耳元で言った。キヨはちょっと悔しそうな顔をして唇を噛む。
「知り合い、なのか……」
「知り合いどころじゃないよなー」
「いいんだ」
キヨが言うと、ハヤは勝ち誇ったような顔で彼を見た。
「いいって。なぁ、君こそもう諦めた方がいいんじゃないか? 俺も早く楽しみたいし、こいつは君には向かないよ」
え、俺……?
あ、そうか、芝居なんだな。ハヤの表情はすごく余裕に満ちていてキヨの表情とは対照的だ。でもそれはキヨがハヤに逆らえないって感じがした。
ハヤはキヨを解放すると、「ちゃんとお別れしな」と言って廊下の奥へ歩いて行った。
キヨは少し悔しそうな表情のまま男性の胸を掴むと、くるっと振り返って何だかうろたえてるような彼を俺が隠れている廊下付近まで押し返した。ちょっと、俺が隠れてるってのに!
男性はチラッとハヤを見やった。
「……もし、何か強要されてるんだったら」
「違う、そんなんじゃない」
それからキヨは深いため息をついた。俺はこっそり男性の後方の陰に隠れなおした。ここなら完全に視界から外れてるぞ。
「……ごめん、俺、あんたの事騙した」
「騙した?」
「地下牢に行きたいっての、あんたとどうこうってんじゃなくて……俺の趣味じゃない」
キヨはそう言ってちょっとだけ頭でハヤを示した。あー、人のせいにした。
「それにあんただってわかってんじゃん、俺だって城で情報集められるよな人間だし……ただ一度いい思いするために人生棒に振るとか、あんただってそんなつもりねぇだろ。ここはあんたの仕事場で、国の中枢の城の中で、俺はどうにでもなる、」
でもあんたは違う、と小さくキヨは呟いた。
男性はそれを聞いて少し苦い顔をした。キヨの呟きは、普通に諭すよりも効果があったようだった。
「……俺の情報だけで気にかけてくれて、それは嬉しいけど……俺、全然そんなんじゃねーから」
「キヨー、キヨの大好物の太くてすごいのがもう待てないってー」
ハヤが唐突に背後から声をかけた。何かを動かしたのか、どこかで鎖の音がした。
え? 大好物? キヨは苦々しい表情で肩越しに見た。
「……もうちょっとR15くらいで話せねぇのか」
「いい大人がなんでそんな事気にしなきゃなんねーの。早くして」
ハヤは俺たちに背を向けていたけど、言葉は厳しかった。っつか、どういう事? 芝居なんじゃないのか?
キヨは男性に向き直ると、爪を噛みながらイライラと彼を見た。
「それで、これ一回のために人生棒に振る? それとも大人しく忘れる?」
「君は……本当に、何か強要されてるんじゃないのか?」
「違うっつってんだろ、待てないのは俺もいっしょ」
キヨは噛んでいた自分の指を、なぜかゆっくりと舐めた。それからその指を気だるげに眺める。
「……お前が夢見てたキヨって、こんなんか?」
キヨはまるで見下すような顔で男性を見た。
男性はしばらく辛そうにそれを見ていたけど、小さくため息をついて、それから踵を返した。俺は目の前を過ぎる男性を影の中から見送った。
「振られたからって、衛兵送るようなダサい真似すんなよー」
ハヤがその背中に声をかけると男性は一瞬立ち止まり、何だか呆れたように首を振って、また歩き出した。
重い扉が閉まる音がしたところで、俺は影から転がり出た。
「……なんか俺、すげー趣味悪いヤツに引っかかってるみたいじゃね?」
うん、あの人が余計に同情してキヨを助けるつもりにならないといいけど。
キヨは小さくため息をついてから踵を返し、ハヤのところに駆け寄った。ハヤは拗ねたような顔で膨れていた。
「おーそーいー! 待てないっつったでしょ!」
「悪い、不必要にゴネられたくねーから。お前みたいにすんなりやれねーんだよ」
キヨはそう言って小さく息を吸い、集中してからハヤに向かって回復魔法をかけた。え、どういう事?
「しかも僕のこと、散々言ってなかった?」
「んな事ねーよ、むしろ欲求不満なんじゃっつって、ハルチカさんに怒られそうだ。コウは、無事?」
「当たり前でしょ」
ハヤが言葉と共に脱力すると、とたんに壁の前に鎖で繋がれた手枷に拘束されたコウが現れた。ええええ?!
その上俺の足元にぐっすりと眠っている看守が転がっていた。もしかしてハヤの魔法で看守はずっと眠ってたのか? ハヤが目くらましの結界敷いて、俺やキヨやあの男性から見えなくしてたんだ。キヨは手枷の鍵を魔法で外す。
「あー……もうちょっと堪能してたかったんだけどなー」
ハヤは名残惜しげにそう言って力なく崩おれるコウを支えた。
「何言ってんだよ、お前の発言に耐えきれずツッコミしてただろうが」
キヨは言いながらコウに回復魔法をかけた。あれ、もしかしてあの時の鎖の音……? コウは小さく「どうもどうも」と言った。
キヨが回復魔法担当してんのは、ハヤが目くらましと睡眠の魔法で体力使っちゃったからなのかな。コウは支えてもらって立ち上がると、ちょっとだけ体を試すように腕をまわした。
「歩ける?」
「おう……悪い、失敗した。例の者が城に来たとかで突然バタバタしちゃって」
「例の者?」
「ん、あれ? 知らなかったっけ?」
そう言ってコウは俺を見る。あ、俺も話してないや。
「とりあえずその辺はあとだな」
まだ俺たちは城を無事出てはいないのだ。
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