第4話「宿屋の危機2」

 やがて、ごろつきの一人がどこかから銀のペンダントを持ってきた。

 それは、アメリアの母親のたった一つの形見だった。

「やめて! それだけは!!」



 アメリアは、ごろつきにすがって、ペンダントを奪い返そうとした。

 が、ごろつきはアメリアを蹴り飛ばし、殴ろうとした。

 その瞬間、ごろつきは何者かに殴られて吹っ飛んだ。

「ぎゃあ――!!!!」



 何と、アメリアを救ったのはアクアだった。

「何だ、てめえは!!」

 目を血走らせて怒る、バーンズを睨みアクアは言い放った。

「俺は、アクア=ブレイドス! この宿の用心棒だ。」



「てめえ、許さねえぞ!!」

 ごろつきをけしかけるバーンズ。だが、アクアは凄いスピードで動き

 アメリアのペンダントを取り戻し、男達を一人残らず、素手で倒してしまった。

「覚えてろ!」

 バーンズは、捨て台詞を吐くと逃げていった。




「用心棒って言っていたけど、いいの? うち、お金ないわよ」

 心配するアメリアに。

「ああ、気にしないでくれよ。一宿一飯の恩義ってヤツだ。」

 アクアは、大きく笑った。


  (宿屋の娘アメリア)

 https://kakuyomu.jp/users/ca8000k/news/16817330667891749565


「ありがとう、アクアさん。とても、強いのね! スカッとしたわ。

 でも、これで宿も続けられなくなるかもしれないわね……」


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 ◆登場人物紹介◆


アクア=ブレイドス

 この物語の主人公。

 ウォーター・タウンにふらりと現れた、旅人で

 なぜか、腕っぷしが強い。謎の青年。


  アメリア

  町の宿屋を一人で切り盛りする、少女。

  借金をしていてバーンズに脅されている。

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