第5話 隠された真実
「団長殿も小隊長殿も言ってたでしょ、疫病でこの街は滅んだってね」
「 嘘ね」
ハーストは騎士として模範的な回答を一言の下に切り捨てた。
「ここにある建物や白骨に不自然な痛みがある、柱に刺さってる矢もあったし、そこら中にあるシミだってこれは血痕でしょ? ここで何かしらの争いがあったのは確かよ」
私の言葉にハーストはため息をつき
「クレアちゃん、日が浅いとはいえ俺達は聖騎士団に所属してるってこと、忘れないようにね」
ハーストの言葉に私は不満を隠すこともせずムクれる。
「とりあえず、こんな埃の積もった陰気な場所から出ない? デートならもっとマシな所でしたいもんだし、そろそろ引き上げのお声がかかる頃だよ」
軽口混じりにハーストに促され、私は渋々外に出る。
その後、小隊長の号令がかかり、聖騎士団と共に私は聖都に帰投した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます