第2話
王宮執務室
「やってくれたなグレン」
眉間な皺を作りながら自分の息子を睨みつける王
「し、しかしこれで皇国との同盟をより強固にできます」
「スミカ嬢の事は?」
「それは...」
王はため息を吐く
「いくら皇国との婚姻が魅力的でも筋は通さねばならんだろう。しっかりと順を踏んで辺境伯側にも相談すれば合意の上で婚約解消に持っていけたはずなのに」
「な、ならば今からでも辺境伯家に頼んで婚約解消に!」
「あれだけの貴族達の前で醜聞を広げて今更何ができる?他国からの招待客も沢山いたのだぞ?
それにあれだけ恥をかかされた辺境伯家が頼みを聞いてくれるわけがあるまい」
「何故ですか!?だかが辺境伯家が王家の頼みを断るなんて許されるわけがない!家臣のくせに」
あまりに無知で傲慢な息子の姿に王は怒りを通り越して笑ってしまった
こいつを教育してきた教師も、それに全部任せてきた自分もなんて無能なバカなんだ
「ハハハ、家臣でいてくれればいいな」
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