第2話マメ
学生の頃、マメと言うあだ名の男がいた。
学生の帽子に何故か名前をマメと書いていたので、そう言われるようになった。
小学生の頃は道路工事していたら、1時間ぐらいそれを観察していた。
今は、農業と黒毛の牛の世話をしている。
体育の授業の時の事。
サッカーをしていて、
「羽弦君、たけちゃんガード」
と、言う。
……ガード?
マークでは無くガード?
そんなサッカー用語あったっけ?
「たけちゃんガード」
と、言われて、
「おいっ、マメ!なんでガードなの?」
と、問うと、
「たけちゃんには良くパスされるから」
その日を境に、マメは『マメガード』と言うあだ名になった。
僕のあだ名は、『スカンク』。
『マメガード』の方が羨ましい。
僕は林間学校の灯火の集いで、高校や小学生が集まってロウソクの火を手にして、静かな空気の中で、放屁したのだ。
みんな、大爆笑!
その後、僕は『スカンク』とか、もっと頭の良い連中は、『ミイデラゴミムシ』と僕を呼んだ。
小学生とは残酷である。
今、地元では友だちからは、◯◯とか、◯◯ちゃんなど、呼び捨てかちゃんが付く。さすがにスカンクと呼ばれない。
マメと再会したら、頭はスキンヘッドでサングラスをしていた。
関わるのは面倒だから、無視したが。
だが、地元の弟の義父はマメと農業仲間なのだ。
縁は異なもの味なもの。
地元に帰ると、良く学生時代のギャグをしてくれと、カマキリとかケント・デリカットに似た親友が懇願する。
研ナオコのモノマネを楽しみしていいる。
そいつのあだ名はモチロン、ケント・デリカット。
あだ名とは、愛情を感じるので許せる範囲である。
らっきょや、海苔、竹刀は何をしてるのがな?
これも、あだ名である。
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