第5話湊川公園
現代社会での同窓会後の湊川公園・・・。
瀬をはやみ、岩にせかるる滝川の割れても末に逢わんとぞ思ふ
今回の同窓会の様にまた逢えるのだろうか?何れは出逢うものなのに何も知らない僕は、手探りで恒子との再会を望んでいた。
僕達は、現世ならではの秋の同窓会に43年振りに再会して想い出を辿りに初デートの場所だった湊川公園に立ち寄っていた。
思い出すよな、未だ恒子も僕も現代社会の中で、「逢えたね。」
小春日和。
2019年十一月二三日、湊川公園の昼下がりは生きとし生けるものの全ての躍動を促していた。
ポカポカと暖かい陽射しが春めいてはいるが、やがては晩秋を迎えるのだろう。
二人の背中に触った秋風は、木枯らしの様な冷たさと余所余所しさがあった。
「うん逢えた・・・。」
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