12/9

まだ陽の昇りきらないうちに、すっと目が覚めた。窓越しの冬晴れの空が気持ちよかったのでお散歩をすることにする。

ゆるいニットに着古したネルのロングスカートという雑な格好で7時から開いているカフェへ。ここの朝食プレートが好きなのです。大きな白いお皿で、どーんと置かれる。厚切りのトーストにはもうバターが一切れ乗っていて、とろけかけている。かりかりの薄いベーコン、太めのフレンチフライ、目玉焼きには粗挽き胡椒と塩。キャベツと人参の千切りサラダに櫛切りのトマト、業務用って感じの味のシーザードレッシング。

手が込みすぎていないところがいいのだよね。店員さんも割とそっけなくて、かえって好きに過ごせる気がする。自分を取り繕う必要がないというか。

食後のアメリカンコーヒーを飲みながら、昨日読みきれなかった本を最後まで読んだ。文庫版解説に目の覚めるような一文があったので、手帳にメモ。

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