12/8
仕事帰りにバーに寄った。繁華街の古い低層ビル、裏手の階段で3階まで上がると、非常口めいた鉄の扉がある。
カウンター5席の狭い店で、照明は最低限で暗く、ゆるやかであいまいな音楽が流れている。マスターの背後にある棚には洋酒のびんなどがまばらに並んでいて、その棚の後ろ板にあたるところがステンドグラスになっている。もともと壁が全面ステンドグラスで、そこに棚を作りつけたのだろう。店内の暗さゆえ、外の街明かりが透けてやけに荘厳な雰囲気がある。マスターの顔はいつも陰になってよく見えない。
ミックスナッツとジンライムだけで1時間。飾りのない、澄んだ味のものをゆっくり、ゆっくり摂るのはいいものです。帰宅してからどうにもお腹が空いて、いちご風味のチョコレートを溶かしたホットミルクを飲んでしまったのだけれど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます