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今晩は幼馴染の愚痴を聞くことになったため先に日記を書いておく。
いつものファミレスだから特別なものは食べないし、そこで話したことや起きたことを書く気もない。悲しみや憤りを処理するために喋るなら背景は平凡なほうがいいのだ。愚痴というのはたぶん、埋め立てと同じことなので、大事なものや新しいものと紐づけられてしまうと苦しい。書くことで記憶に目印がついてしまうのも嫌だ。
退勤後、待ち合わせまでの時間でカフェに入る。こぢんまりしつつも高級感のあるお店だった。
紅茶を頼んだところ、イスラム建築のような繊細な幾何学模様の磁器のティーセットで供された。
お揃いの小皿でチョコレートもついてくる。シンプルな薄い板状なのだけど、くちどけが良くてフルーティな香りがした。カカオ分は高すぎず低すぎず。メニューにあったフォンダンショコラが食べたくなったけれど、ファミレスに長居するとデザートを頼みがちなので今日は断念。
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