第2話 ゾンビになっちゃいました☆
きゃああああ!! な、なんなのこの姿は〜!!
(ちょ、これが言わゆる小説やアニメで見る転生ってやつ?! だとしてもゾンビはなくない?)
心の中で驚愕しながらツッコミを入れる私…
「嘘、まってほんとに私?これ夢じゃないの? 」
焦りと不安は次第に大きくなっていく
「そもそもなんで洞窟にいるの? ねぇ怖いって誰か助けて。」
急な展開に慌てふためいていると奥の階段から足音が愛梨の耳に響く
「誰か来てるの?(ボソッ)」
暗闇の洞窟に目が慣れ始めその姿は徐々に見え始める
「お、目が覚めたみたいだね。 気分はどう?」
「きゃあああああああ! ゾンビがいるー! 助けてー!」
「君もゾンビでしょ。」
(てへっ☆ 私もゾンビでした♡)
「確かにそうだけど。」
「驚くのも無理はないよね、でも安心して君を襲ったりしないから」
と言いつつ相手をよく見てみるとイケメンの
青年だった。 大体歳は20代にみえる
とは言っても知らない場所で若い女性が1人
に男ゾンビ驚くのも無理はないだろう
「君が倒れていたからここまで運んできたんだよ。 意識がなかったから焦ったよ」
「運ぶって、私の体に触ったの?////」
「触るも何も僕達は同じ種族驚くことは無いでしょ?」
種族って、この世界では性別はないのかしら。そう心の中で呟く
「ねぇあなたこの世界ってなんなの?どうして私がここにいるのかいまいちわからなくて。」
「まぁ初めて来たのなら聞くより見た方が早いと思うよ さぁこっちおいで」
男ゾンビが手を伸ばす
「ええ、分かったわ」
若干訝しみながら手を取る。そして2人は歩き出す
「あなたは何者なの?」
「そういえば自己紹介がまだだったね。僕の名前は「アイル」よろしくね」
「私の名前は福、」
(ここで実際の本名はなんだし、なにか転生に相応しい良い名前ないかな〜)
愛梨は名前を懸命に考える
「ん?」
うーん。愛梨、 あいり、アイリ、 本当はアリスって名前が良かったから。 アイリスにしよう!
「アイリス! 私はアイリスよろしくお願いします!」
「アイリスか、いい名前だねこれからもよろしくね」
互いに挨拶を交わし洞窟を抜ける。
「わぁすごいこんな景色、はじめて見る!」
そこには草原でRPGで良く出てくる綺麗な蒼空が広がっていて異世界ならではの雑魚スライムも所々にいる。
「...その様子ここに来たの初めてのようだね」
「はい会社を飛び出して家で寝て覚めたらここ(異世界)にいました」
「会社とはなんだい?」
異世界の住人からすると会社は何か分からないものだ
「えっとその。特に深い意味はありません!!」
「笑そうなんだ寝て覚めたらここに居たことは理解したよ」
アイリスは安堵する。 変に現実世界での事を意識し始める。
「アイルさんは何の目的で私を助け案内してくださるんです?」
アイリスは問いかける
「そうだなぁ人助けってのが1つ目の理由かなぁ」
「もうひとつはなんなんですか?」
「それは僕の”過去”に影響されてるんだけど旅する仲間が欲しいんだ」
アイリスは困惑したなぜ私を選んだのか、死んだ訳でもないのになんで異世界に飛ばされたのか分からずじまいだった
「私以外にも仲間はいないんですか?」
「そうだね、”前”までは居たんだ。共に旅をする親友が」
親友がいるならその人と行けばいいじゃないか… 心の中で呟くアイリス
「それがね死んでしまったんだ」
悲しげな表情を浮かべながらボソっとアイルは呟く
「えっ?」
それには私も驚きを隠せなかった
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