ワインの居場所は無いらしい


 桃色の霞に消える泊少女は、常に美しいおもえ


 たゆたう空気に何故か目目が惹かれてしまう


 薔薇さえも少女を愛おしく思うのが理解できる


 本を広げ蝋燭を垂らしベットに寝転がり夜聞く


 日に出会う小綺麗な青年にはハンカチを送りして


 夜に出会う小汚い少年に釘と本を渡してしまう


 無邪気に白い花を摘みうて


 紅茶と香水の匂いすら見分けれぬ物に


 この星の価値がわかってたまるものが


 ベランダに覆いかぶさる青い光が眠り


 いつかそれを我が物にと、冷たい髪を切る


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