宮本武蔵 ビジネス活用法
鈴木 優
宮本武蔵 ビジネス活用法
『宮本武蔵 五輪書 現代ビジネス活用方』
鈴木 優
宮本武蔵と言えば"五輪書、佐々木小次郎との巌流島での戦いを思い起こす方が多い事でしょう。
武蔵が、十三歳から生涯に至るまで、無敗 敵なしの剣豪として知られているのは言うまでも有りません。
しかしながら、根っからの戦闘好きと言う事ではなく、本を読んだり水墨画を描いたりと、詩人や芸術家としての才能を持っていたとされています。
晩年の武蔵は、戦いの中で
『今迄自分が勝つ事が出来たのは、たまたま持って生まれて来た才能や、相手が至らなかったからではないか』
と自問自答したとされています。
勿論、才能がある事に越した事は有りませんが、それを活かすのも自分自身なのです。
武蔵が説いた兵法"五輪書には『地、水、風、火、空』
五つにわたる彼自身が経験し、試行錯誤しながら得た心得、指針などは、現代においての職業にも応用されるのではないでしょうか?
地の巻
『真っ直ぐな道を地面に書く』
-武士の道を職業とした場合、全ての戦いの中で勝ち続けて行く為には、与えられた役を可能な限りこなして行く
水の巻
『二天一流の水を手本とする』
-個々の職においても、結局多くの人が絡み合う。
道を見間違えたり、迷ったりすると勘違いを起こしてしまう
風の巻
『他の流派についてそれぞれの家風があり、その体系や欠点がある』
-交渉の際、その会社のコンセプトや、関係性 立場により、身のこなしや発言により、相手によって不利になる事を避ける
己のブレーンやテリトリー、スキルを活用する
火の巻
『個人、集団を問わず常に関わり合い方を学ぶ』
-同業問わず、交渉の手法を変え、戦略を学び TPOに応じて対応し、それを活用する
空の巻
『言い分に耳を傾け対処する。精神を磨き、目を研ぎ澄まし、曇りが無い状態を保つ』
-相手に対し、耳を傾け本音を見極めながら、求めている物や、真意を探る
正に、武蔵が考える
『千日の稽古をもって鍛となし、万日の稽古をもって錬となす』
自分が今迄培った経験をフルに活用させる事を一番におき、それを実行にうつす事。
現代においても、クリエイターを作り出す基礎的な部分に当てはまるのではないでしょうか?
自分自身のスキルや技術を磨き上げ、発想を具体化していく。
全てのビジネスにおいて必要不可欠なものです。
その人の能力や人柄を見据え、適材適所を考えて事業として踏まえていく。
例えば、プレゼンを任され、商品ばかりをアピールする事で利便性は伝わっても、その会社のコンセプトや社員の人柄はどうだろう? それに感情が加わると?
相手に対して理解をし、耳を傾けながら、自分がもって生まれた才能を信じ、見極めていく。
世間に揉まれ成長していく、そこには、人間関係に悩み、時には逃避したくなる時もあるでしょう。
しかし、経験は必ず生かされます 羽ばたく時がきっと来ます!
人生と言う荒波を乗り越えながら大きく広げた腕を二刀流にみたて"企業戦士"としてまだ見ぬ未来に立ち向かってみては如何でしょうか。
あの時の"兵法 経験"は決して無駄ではなかった事に気づくでしょう
最後に、人生において幾多の選択を迫られる時が有ります。
そんな時に関わり合いを持ち、時には優しく諭して頂き、時には叱咤激励を受け、自分の向かう方向性の『方位磁石』を与えてくれる方がきっと現れます
武蔵にも転機となる出会いがあったと思います。
"道を極める"とは己との葛藤や、師と仰ぐ人との出会いとタイミング。
仕事や、私生活においても人との繋がりとは手を差し伸べるだけではなく、心意気で変われる事をその時知る事が出来るでしょう
宮本武蔵 ビジネス活用法 鈴木 優 @Katsumi1209
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