歌舞伎町スラッシャー

ラジオ番組『毒舌アイドル南雲メルの生意気言って許してピョン』書き起こし

『メルとお話ししようよ』コーナーの書き起こし

(南雲メル)では次のコーナー行ってみましょう。『メルとお話ししようよ』このコーナーはですね、リスナーの方にお電話を繋いで直接お話ししちゃおうという、ラジオの王道コーナーでございます。今夜お繋ぎするのはラジオネーム、呪いのくまちゃんさん、二十一歳の女の子ですね。ラジオネームが怖い感じてすが大丈夫でしょうか。

〈メルちゃんこんばんは。メルちゃんのぶっちゃけトーク凄く面白くて毎週楽しみに聞いています。悩みがあるので是非聞いて欲しいです〉というメールが来ておりました。早速電話掛けちゃいますね。出るかなぁ。もしもし？

(呪いのくまちゃん)もしもし。

(南雲メル)もしもし呪いのくまちゃんさんこんばんわ！

(呪いのくまちゃん)こんばんわ……

(南雲メル)あれどうした？呪いのくまちゃんさん、ちょっと元気ない感じですか？

(呪いのくまちゃん)体調は別に普通です。

(南雲メル)うん。そうかそうか。体調の方は大丈夫か。それは良かった。そうだ悩みがあるんだよね。元気がないのはそれのせいか。

(呪いのくまちゃん)元気があるとかないとかっていうのがどういう状態なのかが私にはよく分からないですけど、別に心配されるほどの状態ではないです体調も精神も今のところは。そうです。悩みはあります。

(南雲メル)あぁ……。そうかそうか。ごめんね……。あっ、で、悩みっていうのは何かな？

(呪いのくまちゃん)私の友達が頭の中でうるさくて。

(南雲メル)ん？どういうことかな？詳しく聴かせてくれる？

(呪いのくまちゃん)私の友達が、私の友達が、頭の中で色々と話し掛けてきて、それを聞いてる内に自分が自分じゃなくなるような……。はぁ？今大事な人と喋ってるんだから話し掛けないでよ。少し黙ってて！

(南雲メル)あっ。呪いのくまちゃんさん大丈夫？えっと。これCM行った方がよくないですか？

　ここで激しく甲高いノイズが三秒ほど流れる。

(南雲メル)うわ！なに今の？大丈夫かな？はいはい。そうですよね。その方がいいかも。呪いのくまちゃんさん！ありがとうね。ちゃんとお話し出来なくてごめんね。ラジオずっと聴いてね。しかるべきクリニックを紹介しますからね！

(呪いのくまちゃん)私、私は違うよ。メルちゃんが言ったみたいな感じで私は絶対にやり遂げるから。絶対に。メルちゃんありが……。だから分かってるって！少し黙っててよ！ただのぬいぐるみのくせに！

(南雲メル)じゃあCM行きますよ！えっ。これ本当に大丈夫だったんですか？