スキル『身体強化』しか使えない俺は、幼馴染を救いたい。(没)

けん

第1話 日常①

「お・・・ゃ・・」

「お兄・・ちゃ・・ん」

「お兄ちゃん!」

「あ、やっと起きた!おはよう!」

「おはよう。楓」

「学校遅れちゃうよ。先に玄関に行っとくね。」

この可愛い妹は、高橋 楓(たかはし かえで)で、高校1年だ。

そして俺は、高橋 時 (たかはし とき)で、高校1年だ。

僕たちは、双子である。最近の趣味は、dantube(ダンチューブ)をみることだ。

「「行ってきまーす!」」

家は、神代(かみしろ)高校から10分と近いところにある。

「おはよー!」

「おはよう。鈴」

こいつは、青木 鈴。幼馴染だ。

「てかさー昨日のマイキンのdantube見た?」

「見たよ。もう7階層まで行ってるよ。あと少しで世界記録だね。」

「よぉ!なんの話してるんだ?」

「まずは、あいさつからだろ。優壱」

こいつも幼馴染の、優壱(ゆういち)だ。


キーンコーンカーンコーン


「あ、まずい。急ぐぞ!」




「おはよう。」

「おはよう高橋。ギリセじゃね?」

「皆さんおはようございます。今日は、全部の授業を無くす代わりに、『ダンジョン演習』をしに行きたいと思います。」

「ラッキ〜〜。」

「今日は、一層のA区に取り掛かってもらいたいと思います。詳細は、黒板に書いておくので、よく読むように。」


一層のA区


モンスターの出現状況

スライム

モンスターからのドロップ

スライムの粘液(N)

魔石(極小)(R)

回復ポーション(SR)


「くれぐれも、A区以外には行かないように。」

自分は、今レベル1で、ATKが7で、スライムのHPが5だから、ワンパンできるけど、スライムは、5分に一回10匹程度いて、魔石ドロップが、お金になるので、60(一限の時間)×6(時限の数)×5%(ドロップ確率)=18個で、

一個あたり、200円だから、3600円手に入る。

でも、大抵の人は楽しみにしていない。

それは、儲けた金は、90%が学校に行くからである。

でも自分は、楽しいからやる。360円でも無いよりはマシだ。

あ、でも(SR)以上の価値のあるものは、全部自分の物だ。


「只今より、第二回ダンジョン一層A区探索を始める。」


うわぁ、皆んな嫌そう。


そして暫く狩っていたら、魔石が出た。

ただ、出る確率がバグってるのかな?1%ぐらいになってるような・・・。

まぁいいか。

「僕は、優壱、鈴、楓と一緒にまたパーティー組めて良かったよ。」

「いやホントそれな。」

「てか皆んな今魔石いくつぐらいある?」

「俺は2個」

「私も2個」

「1個だったよ。お兄ちゃん」

「あーじゃあ合計8個ってわけか。」

「ねぇねぇ、今日ドロップ率低くない?」

「「「いやマジそれな。」」」

「まぁいいや。」

「「「「え!?」」」」

まぁびっくりするのも無理もない、なんたってSRの治癒のポーションを手に入れたからである。

「そ、、れ、、ポーションだよね。」

「うん。」

「1個10万円から、50万円するよね。」

「じゃぁ、今度遊びに行こうぜUS◯に」

「あぁU◯Jにな。」


あぁ、これだからスライムをバカにできねぇんだよ。

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スキル『身体強化』しか使えない俺は、幼馴染を救いたい。(没) けん @Kenroom

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