突如として右手に謎の異常が出てしまった大学生。
知り合いに相談してみるも「お前はまだマシだ」と回答されてしまう。
事情を知る彼はそのまま語り始めた。
異常の少し前に行われた「罰当たり」とその返礼を……
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フランクな語り口とは裏腹に、描かれているのはハードな理不尽ホラー。
「悪いことされたなら、どんな形で仕返ししても許されるよね?」という名のもと、徹底的にやり返されてしまうのですが、
そこに一捻りが加わって、まさにホラーらしい「忌むべきもの」の物語となっています。
とはいえ、先述した語り口のおかげで、救いのないどんよりした暗さではなく、さっぱりしたブラックコメディのような読後感でした。