第4話 学校
「はあはあ、なんとか、間に合った」
「ハアハア、お兄ちゃんにやっと追いついた、遅刻しなくて、良かった」
双子の兄妹は、昇降口で、うち履きに履き替えると、予鈴が鳴り、
二人は、慌てて、自分達のクラスに滑り込みで間に合った。
「おはよー、しーちゃん」
「あ、おはよー、ホウちゃん」
「相変わらず、兄妹仲良く小学校へ登校だね~」
「おはよー、なつきくん、うらやましいの?」
しーちゃんが、自分のクラスに入り自分の席に着席すると、
近くの同級生達が、しーちゃんに話しかける。
因みにしーちゃんとイブキのクラスは、隣同士で、
イブキは、農業総合科、
シイは、農業経営マネージメント科だ、
それぞれ、カリキュラムの内容が少し違う。
「おはよー、イブキ、今日も、ギリギリの登校だね~
まだ、講師の
「おはよー、イズモ、助かった。」
「おはよー、イブキ君、1時間目は、9マスの耕し訓練だけど、イブキ君なら、余裕だよね?」
「ユナちゃん、おはよー、ユナちゃんこそ大丈夫なの?」
イブキも自分のクラスに到着して、自分の席に着くと周りにいる友達が、話しかけて来た。
「おい、農王が来たぞ」
外を見ていたクラスメイトの男子が、慌てて告げて急いで席に着席するクラス一同
「ホームルームを始める」
「起立、気を付け、礼」
日直の号令で、クラス一同、朝の挨拶を終えて、
担当講師の農王から、連絡事項と1時間目の注意事項と使用する道具類のレクチャーを受けて、クラス一同、実習農地に移動した。
一方、妹のシイのクラスの様子は。
「は~い、皆さん、おはよう御座います~、今日の5時間目は、隣の農業総合科との合同実習が、有りますからね~、ペアを4時間目までに考えておいて下さいね~」
「「「「は~い、
朝の挨拶を終えて。
生徒から、ちゃん付けで呼ばれている、講師の女性は、
成人なのだが低身長で優しい笑顔の為、生徒からちゃん付けされているのだ、
本人は、最初は、戸惑ったが、担当クラス全員からウルキラ目線で懇願された為、
受け入れてしまった。
そのおかげかもしれないが、生徒と打ち解け、人気の先生になった。
「では、1時間目を始めます、需要と供給のバランスのテキストのP25を開いてください」
片瀬ちゃん先生の号令で、クラス一同、指定されたテキストを取り出して、指定されたページを開き、ノートを取る体制も素早く行った。
この様に、この国の教育システムは、早い段階から、専門的授業を行い国力を高めているのだ。
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