第3話 転生後の世界

二人は、無事に転生後の世界にたどり着く。


「バウバウ(うぅ、何で?こんなことに)」


「あう(此所は?どうやら、転生は、無事に成功したんだな!)」


無事に転生後の世界にやって来た死神のしーちゃんとイブキ。

二人は、とある家庭の新生児用のベッドの上に仰向けで寝かされていた、

隣同士で。


「あら、二人とも起きたのね、やっぱり、双子なのね、イブキとシイ、

愛しの我が子達」


二人に優しく微笑みかけながら、話しかけたのは、

転生後の世界の二人の産みの親である女性だ、

名前は、【チヒロ】子供好きで家事が万能、

だが、男運が悪く、

折角の新婚さんでハネムーンベイビーの

この双子を妊娠が発覚と同時に旦那さんの不倫関係が判明し、

その上その期間が、チヒロとの婚約の二月前から、始まっており、

その上不倫相手も妊娠しているのだ。

その事を知ったチヒロは、旦那さんと関係修復を試みたが、

叶うことは無かった。

チヒロは、慰謝料請求はせず、双子の親権と戸籍だけを望んだ。

旦那さんは、了承し、双子が産まれるまで、離婚届を出さずにいた。

双子が、産まれた日の翌日が、チヒロの結婚生活の終了日だ。


それから、数年後。

双子の兄のイブキ、妹のシイは、すくすく育ち、

シングルマザーの母親のチヒロの手伝いを積極的行い、

三人家族助け合って生活過ごしていた。


それから、更に数年後。

二人は、小学生になった。


「お母さん、今日も、農業で生計を立てれるようにしっかり勉強してくるね」


「お母さん、私は、お兄ちゃんのサポートを出来る様に、私も勉強を頑張って来ます」


「うん、二人とも、気をつけて、行ってらっしゃい、余り根を詰めないでね、

車や移動動物等には気を付けなさい」


「「はーい、行って来ます」」


二人は、仲良く小学校へ登校したのだった。


この世界の教育システムは、転生前のシステムとは、

違い、この世界では、小学校から、様々な職業にかかわる科目に特化した、

専門科の小学校を選択するのだ、

この選択は、後からは、変更不可で幼稚園、保育園の段階でスキルが判明し、

そのスキルを活かす学校への入学が、義務付けされているのだ。

尚、授業料は、スキル無視をしない限り義務教育期間である、

小学校、中学校の期間までは、シングルマザー、シングルファザー世帯のみ全額免除

である、高等学校に存在する教育システムは無く、中学校を卒業すると、

全員スキルを活かした、職業へ働きに行くのだ。


「お兄ちゃん、前世の記憶って、覚えている?」


「シイ、お前もか、実は、ボクも、なんだよ、

確か、シイは死亡フラグ属性の死神だったろ?」


「うん、お兄ちゃんは、前世でも、農業で生計を立てていたよ、それで、転生の神殿で、お兄ちゃんと出会って、お兄ちゃんにおだてられて、特別に連れて行きたいものを聞いたら、そのとき、死神の私って言ったんだよね」


「だって、初めて、見た時、メチャクチャタイプだったんだよ、

前世のお前、どうせ転生するなら、可愛い美少女の兄になりたいじゃん、

それ位、普通だと思うけど、今世も可愛い美少女だし」


イブキの口説きにシイは、赤面しうつむく


「可愛い奴め」


「シイ、急がないと、遅刻するぞ」


「あっ、お兄ちゃん、まて~こら~」

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