被さって

僕が君を温めるよ。



そう言われた時、私、本当に熱くなっちゃって。


ヒイイイイイィ……!


って声を出しちゃったの。

それなのに、一緒に居てくれるの。


でも、私、一つ気になることがあって。


ヒイイイイイィ……!って言った時、君は毎回どこかに行ってしまう。割とすぐ戻ってくることもあるけど、私、心配だな。だってその時、少しだけ顔の熱が冷めるんだもの。




あ、ヤバっ、沸騰してんだけど。

蓋を開けて沸騰したことを確認すると、私は温度を下げた。

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それは、決して結ばれることのない物語であった。 いなずま。 @rakki-7

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