寒い日(2)
僕らは、ずっと一緒に育ってきた。
生まれた時も若い青春時も、この干されるような見た目になった老後でも。
ただ、運の尽きだったのだろう。
僕らはとうとう離れることとなった。
天に向かい上っていく君に、まだたくさんの未練があったのに。
さぁ、ヘタと身を分断して……。
うーん、この色、いい味出してるぅ。
やっぱうまいわ。干し柿。
それは、決して結ばれることのない物語であった。 いなずま。 @rakki-7
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