距離感

僕は、彼女との距離感が好きだ。

毎朝、僕たちはあいさつする。

おはようって。

でも、なかなか離れられないものだから、二人とも照れる。

そんな彼女が、ある日、怪我をした。

なんでも、高いところから落ちてしまったらしく、腕が変な方向に曲がっている。

でも、急いで治療を行ってきたみたいで、幸い、大事には至らなかった。


そんな幸せな日々だった、のに。

数年すると、彼女は消えていった。

代わりに、透明な薄っぺらい奴が、密着してよろしく、といった。




よっしゃ。今日から私、コンタクト生活だっ!

眼鏡だと、落とした時に変な方向に曲がって、大変だったんだよね。


なんか、コンタクトつけると、変な感じ。

目とコンタクトが密着していて、なんか、距離感?が変わったなぁ。

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