第52  揚げパン完成

雄一は家に閉じこもり考えた。夕方になり晩飯を作らなければならない。ご飯は炊飯器で炊くが一度に三食分を炊いていた。少量ずつでは美味くないし面倒くさいのも事実だ。残りは保温して置く。ただ朝炊いて夕方になると乾燥してきて味が落ちるので保温しない時もある。今日は冷めたご飯が炊飯器に入っている。電子レンジで温める方法もあるが今日は炒めて食べる事にした。チャーハンとまで行かないが冷めた飯よりは良い。


「あっそうか! チャーハンは油で炒める。ならばアンパンを油で揚げれば良い。つまり揚げパンだ。揚げたてを売れば柔らかく美味いはずだ。うんこれならいける」

翌日、木綿屋に行き早速試し事にした。鍋に油を入れ適当な温度までになった所にアンパンを入れた。みんなが今度は何を作るのかと好奇な目で眺めている。やがてきつね色に変わった揚げパンが出来上がった。


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