第18話 メガネザル・レヴォリューション④

 ああ、ヤっちゃいました。


 基夫君以外の男性と。


 

 でも、ここは異世界です。


 だから、ノーカンです。



 まあ、罪悪感はありますよ?


 それなりに気持ちよかったし?


 っていうか、けっこうイっちゃってましたね。



 でも、これは浮気ではありません。

 

 ここは異世界なんです。


 魔物を倒してレベルアップするのと一緒です。


 基夫君を満足させるために、経験を積むんですから。



 合計5回位注がれたでしょうか?


 中に出されたのは初めてですね。


 しまった。基夫君に中田氏の初めてをあげることはできませんでしたね。


 まあいいです。これはノーカンなんですから。


 それにしても、中でいくのはそんなにいいものなのでしょうか?


 ステファンはそのたびに身体がびっくんびっくんしてましたね。


 わたしもそれなりに楽しませてもらいました。


 ノーカンなんですから、これからまた楽しんじゃいましょう。



 

 

 5回戦が終わり、疲れ切って倒れ込んだと思ったステファンが、なにやら枕元で語っていますけど雑音にしか聞こえませんね。


 わたしもいささか腰を振り疲れました。


 声もたくさん上げましたし。 


 そろそろ日本に戻りましょうか。



◇ ◇ ◇ ◇



 日本に戻りました。


 場所も時間も転移前のそのままですね。


 

 あ、でも、あそこからは注がれた白いものがあふれてきました。

 

 こんなものも一緒に転移するんですね。


 シャワーで流しちゃいましょう。



 んー、でも、日本に戻ったら、基夫君が恋しくなりました。


 何か口実を作って会いに行っちゃいましょう。


 あ、昨日作った肉じゃががありました。


 これを持って、愛しの基夫君のお部屋にレッツゴーです!


 抱いてくれるかな?




 ◇ ◇ ◇ ◇


 基夫君のお部屋に来ちゃいました。


 基夫君は、直ぐにドアを開けて、わたしを部屋の中に招き入れて熱い抱擁を――


 してくれませんね。



 基夫君は、わたしが手渡す肉じゃがタッパーを受け取りながらも怪訝なお顔です。


 どうしたんでしょう?



 わたしは思わず基夫君のステータスを覗いてしまいました。



名前 :篠村基夫

年齢 :19

性別 :男

職業 :会社員

レベル:9

HP  :63/63

MP :14/52


体力 :41

力  :36

知恵 :58

敏捷 :63

器用さ:57

魅力 :82

運  :97

カルマ:|134(善)

状態 :近眼、恋慕(菅生梓)、混乱。


・山賊討伐 :39

・魔物討伐 :26

・恋人   :1(菅生梓)

崇拝者ハーレムメンバー  :3



 あら?


 なんだかとってもお強くなってますね?


 たしか、以前見た時はレベルは3だったような……


 それに、いろいろな数字がとんでもないことになっています。


 多分、握力でリンゴなんかくだいちゃうんじゃないでしょうか?



 あと、魅力の数字が爆上りしています! 

 

 さっきから感じるドキドキ感は、この基夫君の魅力によるものでしょうか?!


 お顔を見ているだけであそこがうずいて洪水になってしまいます。


 いけません。こんなに魅力的だなんて、このままだと基夫君に悪い虫がついてしまいます……?


 


 なんて思っていたら、なにやら見慣れない文字もありますね。


 はーれむめんばー?


 ハーレムとは、例のあれでしょうか?


 あの、女の子をたくさん侍らせるというやつじゃないですか!? 




 なんということでしょう!


 すでに、基夫君に悪い虫がついているじゃないですか!


 しかも3人もだなんて!




 焦ったわたしは基夫君の顔を見つめます。


 やっぱり、なにやら戸惑っているようすですね。


 肉じゃがは好みじゃなかったのでしょうか?



 でも、事は急を要します。


 このままでは、わたしの基夫君が他の女に取られてしまいます。


 幸い、『恋人』の欄には私の名前がありましたので、まだ間に合うかもしれません!


 わたしは、基夫君の心をがっちりと捕まえるために、基夫君のズボンをおろして基夫君自身を咥えこみました。


 うん、やっぱり基夫君のは美味しいですね。


 硬さと言い、大きさと言い、わたし好みです。


 ステファンのは大きいんですけど、なんというか、大味というか。


 日本人なら、豪快なアメリカのハンバーガーよりも出汁のきいた小料理ですね。


 ああ、基夫くんのが素敵すぎて思考が滅裂です。


 でもわたしのストロークは正確です。


 時に変化球も混ぜて、内角、外角、高め低めと攻めていきます。

 


 ああ、わたしのあそこはどうなっているのでしょう?


 ぬれぬれどころか大洪水ですね。


 もはや華厳の滝どころではなくナイアガラ大瀑布でしょうか?

 

 

 すでに、未知の快楽です。 


 とめどなく、何かが流れ出てきちゃいます。



 そんな時、とうとう基夫君が果ててくださいました。


 ああ、とても甘露です。


 とっても美味しく、舌触り、のど越しも最高です!




 ああ、このまま抱かれたい!


 きっと、基夫君もこのままわたしをベッドに!


 ――って、連れて行ってくれませんね?



 え? わたしのショートパンツの裾から白い液が出てきている?


 そうでしょう。


 女の子は本気で感じた時には白い汁が出るんですもの。



 そのことを説明しましたけれど、今日はもう終わりにしようと言われ、自分の部屋に戻されてしまいました。


 ……むう、欲求不満です。

 




 

 

 

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