第17話 メガネザル・レヴォリューション③

 

『クエストクリアです。元の世界に戻ることが出来ます。戻りますか? Y/N』


 異世界に来たらなぜか街の中で、突然メガネザルと呼ばれて、なにやら求愛を受けたみたいなので「友達から」と答えたら、くえすとがクリアになりました。


 これで日本には戻れるようですが、


 あれ? 選択肢はYとNしかないのでしょうか?


 このまま保留で、この世界に滞在するというのは……ああ、大丈夫そうです。


 『回答保留中』っていうウインドウに切り替わりました。


 これで、いつでもわたしのタイミングで日本に戻ることが出来そうです。



 で、意識を現実に戻すと、なぜかあの男性がわたしを馬車にいざなっています。


 聞くと、なにやらお食事をご馳走してくれるのだそうな。



 異世界のお料理ですか。


 この人はお金持ちそうだし、それなりのお料理になりそうです。


 なんといっても、お友達のお誘いですから、ご馳走になりましょうか。


 

 エスコートされ、馬車に乗り込み、男性の向かいの席に座ります。


 あ、そういえば、この異世界ではメガネ越しに人物鑑定のようなことができるのでした。


 ちょっと見て見ましょう。



名前 :ローデヴェイク・ステファン・フィクトル・ルーラント・ファン・デイク

年齢 :22

性別 :男

職業 :子爵家3男

レベル:5

HP  :19/19

MP :8/8


体力 :12

力  :10

知恵 :9

敏捷 :9

器用さ:13

魅力 :20

運  :22

カルマ:|1(善)

状態 :恋心(菅生梓)、興奮(中)


・妻   :3

・側室  :4

・側室候補:1(菅生梓)

・経験人数:9

※性癖  :難あり


○スキル

・槍術 Lv2

・性技 Lv2



 あら、随分と名前が長いわね。


 なんと呼べばいいのかしら?


 

「僕のことはステファンと呼んでくれたまえ」


 あらそうですか。ステファンですね。



 ステファンは、馬車の中で息継ぎの暇もないほどしゃべり続けたわ。


 あなたの服装は奇抜で素敵で魅力的だの。


 あなたのお顔は俺までに出会ったことがないくらいチャーミングだと。


 ぜひ、僕の正室、または側室でもいいのでなってほしいと。


 

 でも、わたしには基夫君がいますからね。


 それに、ステファンはお友達です。


 彼の誘いを曖昧な笑みで躱していると、馬車はどうやら目的地に到着したようです。

 

 あら、大きなお屋敷ですね。


 それに、とっても立派です。


『子爵』の3男ってやっぱりお金持ちなんでしょうね。



 そして、食堂もご立派です。


 でも、こんな広い食堂に向かい合って二人きりって、もったいなくないかな?


 あ、これ、食前酒ってやつですね。


 どうしよう、わたしまだ未成年なんだけど。



 まあ、ここは日本じゃないし、少しくらいいいでしょう。


 お料理も、とても豪華ですね。


 フランス料理のフルコースって、こんな感じなんでしょうか?


 まあ、美味しいんでしょうけれど、よく味がわからないです。


 ああ、今度基夫君に牛丼屋に連れて行ってもらおうかな?



 ステファンは、食事中も一生懸命喋ってますね。


 縦長テーブルの端と端なので、何を言っているのかよくわからないです。


 適当にうなずいておきましょう。



 それに、お酒が回ってきたのでしょうか。


 なんだか体がぽわぽわしますね。



 あら、お食事も終わりですね。


 そしてステファンが、わたしの手を取って、何処に行くのでしょう?



 おや、お部屋の中にベッドがありますね。


 どうやら酔ったようなのでちょうどいいです。


 わたしはベッドに横になりました。



 ん? どうしてステファンもいるんでしょう?


 あれ? どうしてステファンは裸なのかしら?


 どうして、わたしも裸なのでしょう?




 いけませんわ。


 わたしには基夫君という立派な彼氏が。


 他の男性に裸を見せるなんて。


 浮気なんて、いけません。

 



 あ、でも。


 ここは異世界ですね。


 と、いうことは。


 目の前にいるステファンは見た目は男性ですけど、異世界の生き物なのですね。


 ならば、ノーカウントでしょうか?



 それに、なんだか体がぽかぽかを通り越してむずむずしています。


 これは、ムラムラというかんじですね。



 それに、さっき見たステファンのスキルに『性技Lv2』ってのがあった気がしましたわ。


 性技っていうのがどんなものなのか試してみたい気もします。


 そして、いろいろ勉強して、


 基夫君をたくさん喜ばせることが出来るかもしれません。



 ならば、ヤっちゃいましょう!


 

 そう決意したとき、視界の隅にあたらしい四角が現れました。




『妊娠の危険性があります。オート避妊しますか? Y/N』


『性病に係る危険性があります。予防しますか? Y/N』



 妊娠? 基夫君以外でする気はないです。


 性病もノーサンキューなのので、どっちも迷わずYを選びます。


 

 あ、これは基夫君の時も使えるかもしれません。


 前回、とてもよかったんですけれど、やはりゴム越しでは物足りないところもあったのです。


 こんどは、基夫君と生でたくさんできますね。


 

 そんなことを考えてきたら、体中をまさぐられていました。


 基夫君じゃないけれど、結構気持ちいいです。


 いけないところを舐められたのは初めてですが、イイ感じです!



 あ、入ってきました。


 さすが、ヨーロッパ人みたいな見た目なだけあって大きいです。


 んー、基夫くんのが一番いいですけど、この大きさも癖になりそうです。


 あ、中に出されちゃいました。



 え? まだ終わらないんですか?


 いいでしょう。



 負けませんからね!


 

 

 


  



 

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