淘汰ノ春への応援コメント
こんにちは。
ご無沙汰しております。
すさまじいですね。そしてラスト五行の圧巻の寓話性。熊の方からすれば冬貴君の目覚めこそ神のお恵みだったという輪廻……でよいのでしょうか。
同時に非常に悲しい読後感でした。
双眼鏡を覗いたタイミングが早ければ、『弱者が死の際どう振舞ったか』を目にできたのではないか、と想像してしまいした。
いや、彼の結論はおそらく変わらなかったですよね。
しかし他の強者から喰われることも認めてしまう結論に至ってしまった。ここに、悲劇があるように思います。
これからも強者であるべく、生きていくのだと思います。すさまじく聡いので、生涯、なにも露見しないのかもしれません。ただバレたとき、法と数という天敵の爪で、自らも粛々と捌かれることも認めなくてはいけなくなりました。
きっとあったと思われる、子熊のなんがしかの抵抗に輝きを見たならば、と詮無いことを考えたり。とはいえそうはならない所に良さがあるので本当に詮無きですね。
うわ僕がなんか珍しく真面目なこと言ってる。これはまさに作品の力です。
作者からの返信
秋島さん、ありがとうございます。
わざわざ感想下さり、感謝です。
こちらは【神】を意識してなかったので
どう解釈してもらってもアリです。
おっしゃる通りです。
仔熊の死は…自然淘汰です。
冬貴の粛清は…犯罪行為です。
人と動物は違う理で生きている。
とはいえ、救いのない現実。
動物も人間も理不尽だらけ。
結局は人も動物も弱肉強食で
自然淘汰されているような
気がしてならないです。
淘汰ノ春への応援コメント
おはようございますー
ヒエッ…!!
こ、怖いお話だったんですね…!!!
スミマセン、タグとか何も見ずに「あっ新作だー、へえ、春のお話かあー!」なんて読み進めて驚愕?しましたw
冬貴と子熊が重なって悲しい…と思ってたら、そうじゃなかった。すごいオチがあった!意外な展開でゾクリとしました。色々と考えさせられるラストでした。
野生の熊の生態から、己の内に眠っていた攻撃性に目覚めてしまった冬貴くん…熊と違うのは、彼に人類としての知能があるところ。熊も怖いけど、「どうしたらいいのか、やっと分かった」とのたまう少年も、また恐ろしい。しかし、彼の置かれた過酷な環境で、彼のみを非難できるのか?深いですね。『淘汰の春』。タイトル、ぴったりです。
作者からの返信
はい。怖いの書いちゃったよ…
愛崎さんの感想、ドンピシャです。
私の表現したかったことがズバリ。
タイトルにも注目して下さり、嬉しい。
実は春の描写は一つもないのです。
逆に【冬】の字をたくさん使ってます。
(↑主人公が【冬貴】なので)
彼の心は氷に閉ざされた厳寒の冬です。
春を謳いながら冬を書きました。
お読みいただき、ありがとうございます。
淘汰ノ春への応援コメント
朝吹さんのコメントにもありましたが、熊なので読み始めてすぐに「神と贄」を思い出しました。
熊を神として書いた春さんが、今度は人間を熊として書いている! という、白黒正反対の印象の物語でした。
熊って二本足で立つから、感情移入しやすいのかもしれないなあと思います。
残酷な熊の作法を身に着けてしまったと思しき冬貴君が、この先人里で暮らしていけるのか。
残酷なのは彼なのか、彼にそうさせた人間なのか。
短いけれども考えさせられるお話でした!
作者からの返信
こよみさん…
お気づきでしたか!ビックリ。
はい。【白黒正反対】です。
無垢で非力な少女と弱肉強食の少年。
熊が尊い神から、残酷なケダモノに。
こよみさんのコメントのラスト、
こちらこそ考えさせられました。
理不尽で過酷な世界で、
子供が一人で生き抜くのは
大変だと思います…
淘汰ノ春への応援コメント
ゾクゾクッとしてしまうお話でしたね…。
自然や生き物の怖さと人間の恐ろしさの両方が描かれ、「熊が怖い」というシンプルなストーリーではないのが良いですね(結末は怖かったですが…^^;)。
最近では熊の被害のニュースが多いですね。
撃つ人がいなくなると、当然襲われる可能性も高いわけで。
先日の大学生のニュースもとても残念でした。
生き物と同じ土地に住むということは、自然や生き物のことをより知らなくてはいけないのだと、頭の片隅で思いながら読みました。
作者からの返信
篠崎さん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
熊の母子と母子家庭だった冬貴。
現れた母のパートナーとの関係が
偶然にも重なってしまいました。
両方の怖さを感じてもらえたことが
本当に本当に嬉しいです。
熊害のニュースを見ていると、
熊が怖くてたまらない気持ちと
その悠然とした強さや逞しさに
惹かれる気持ちもあります。
でも。
人間は熊に近づき過ぎてはいけない。
棲み分けるためにもっと学ばないと
いけない気がします。確かに。
…とか言っておきながら、
熊に会ったら、大きな悲鳴をあげて、
真っ先に背中を向けて逃げそうです。
(↑やっちゃいけない第一位)
淘汰ノ春への応援コメント
うわあ。ダーク三寿木さんだ。
熊といえば「神と贄」のお陰で三寿木さんというイメージですが、熊の本能と闘争心を見ることで何か野生のものを取り戻した【彼】が、冷静に、計画的に、人間らしさを保ったまま自分にとって邪魔となる強者を始末していく様子がかえって怖いです。
熊々杯のために書かれた作品なのですね。
「熊々」を「わざわざ」と読んでいたアカウントはこちらです……( ;∀;)
熊でよかったんだ。
作者からの返信
えっ。私がダーク…?
ダークさでは朝吹さんには
とても敵わんです。笑
神と贄、覚えてて下さり、嬉しいです。
冬貴は熊と自分を重ねていましたが、
冷静で、計画的。慎重、固執する。
私は、冬貴って元々熊っぽいな…と
書きながら思っていました。
冒頭の【熊は人間を食べるのか】の
質問の意図とか、両親への視線とか…
同じ肉食獣でも、これが狼や虎なら、
また雰囲気が違う気がします。
淘汰ノ春への応援コメント
熊の子殺しと絡めての展開、必要な描写がギュッとまとめられていて、文字数以上の読み応えがありました。
死体でヒトの味を覚えてしまったんですね。
自分を傷つけた人間だけでなく、熊のことも、これから人間に駆除されたとしても「邪魔だから、弱かったから殺された」としか思わないのでしょうか。熊に襲われた自分とは関わりのない人間に対しても。
今度は冬貴くんが理不尽に奪う側になってしまったようにも思います。世界は理不尽。
文字として描かれたこと以外にも色々と考えの広がる作品でした。好き。
作者からの返信
きみどりさーんっ!
これ、お読みいただけるとは…!
実はきみどりさんの【熊事件】に
影響を受けて書いたお話です。
(↑あれは怖かった…怖すぎ…)
自作も倫理的にR15かなぁ…と。
弱肉強食な生き方は、
人間には理不尽でも、熊なら正常。
冬貴が孤独な野生動物のように
見えてしまう…
私的には悩ましい作品です。
でも、きみどりさんに気に入って
もらえたなら嬉しいです。
淘汰ノ春への応援コメント
うわあ、何とも言えない。
大人たち、しっかりせえ!
作者からの返信
子供は大人なしでは生きられない。
でも、子供はいつか大人になる。
その時、大人は年をとり朽ちていく。
子供の見ていたもの。
子供に見せたもの。
親から子へ、子から親へ。
巡り巡る気がします。
大人たち、しっかりせぇ!です。