6歳

 6歳の倫音は家の庭で猫と戯れていた。それを隣の家の窓から眺める巳来。倫音は視線に気づいたのか、巳来の家を見る。それに気が付いて、咄嗟に隠れる巳来。


 そんな様子を見ていた霊感のある叔母が、孫の巳来に言った。


「あの子が好きなら諦めなさい。あの子と結ばれる縁はないよ」


 諭すように言った叔母を巳来はじっと見つめた。そして再び、窓から倫音を見た。


「ぼくもそれは分かっている」


 巳来は倫音の姿を目で追っていた。


 同じ話を逆から見る、先の見える話もたまにはどうですか。


 ミライは何度も時間をループして、リンネに会う。

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