第2話 仲間をストーカーにするつもりはありません
目が眩む程の日が出てき、目が覚める。
今日から何しよ…「カヤノス〜!」何しようか…「いるんでしょ!出てきなさい!」
あれからシンシャは僕の家がわかったからなのかここ1週間ずっと家の待ち伏せをしていたり朝イチに家に入ろうとしてくるようになった。
…シンシャ僕は君をストーカーにする原因は頭から一切出てこないからね。
「……」ガチャガチャッドンドン!
ドア抑えてるけどいつまで持つかな…。
僕の仲間にこんな取り立て屋みたいな人はいたっけ。っていうか止めて欲しいなぁ、ドアノブを壊すつもりなの?
「朝イチから来るって君、体力馬鹿じゃないでしょ」
「当たりよ!こっちだって1週間あんたの家に行ってるんだから全身筋肉痛で正直いって諦めたいわよ!」
「だったら諦めればいいじゃん!」
シンッ
急にシンシャはドアを叩くのを止めて静かになった。少しドアに耳を傾けるとシンシャは小さい音ですすり泣いていた。
「シンシャ僕は泣かせるつもりじゃっ」
「………あんた。私が嫌いなんでしょ!だから会いたくないんでしょ!」
「……………は?」
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どういうこと?嫌いになったって……。
僕はシンシャのことは仲間になってから嫌いなんて一言も言ってない。
「カヤノスのバカ。嫌いだったら直接言えばいいのに、何も言わずに居なくなるなんて私の消滅魔法より攻撃力が高いのよ」グスッ
……そうか、そう解釈しちゃうんだ。
「シンシャ」 「何よ…」
「僕は君達を嫌いになったことなんてないよ。旅をした時も、喧嘩もした時も、全部全部嫌いにまでいったことはない」
ゴメンね僕は勇者の力しか他は何も無いから。
「ただ、よく分からないんだ。ずっと戦ってばっかだから、戦うこと以外何も出来なかったから…」
君達のよく言う仲間がよく分からなかったんだ。
「だから…」
扉を開け、涙でぐしゃぐしゃなシンシャを抱き締めて…
「今だったら分かる。仲間の意味が」
今からでも遅くないといいな。
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シンシャは泣き続けた。ほんとに1時間ぐらい泣き叫んでて僕もずっと抱き締めててた。
「ごめんねカヤノス。少し泣きすぎたかも」
「いいよ別に。僕のせいでもあるから」
「ていうか何年分泣いたんだろ。恐ろし」
アハハ、と言いながらも考えてみる。
僕は仲間をちゃんと話してなかったのか。そう言えばあの時はすぐ出てっちゃったから、勘違いしてもしょうがないな。
残りの余生で人生の見直ししてみようかな。
「よし!カヤノス、あたし決めたわ!」
「っ何」
「みんなでちゃんと話し合いましょ!そうしたらまた冒険出来るわよ?」
「……は?」
バァン
流石に……「それは無理!」
同じ様な展開が見える見える。
僕はストーカーを増やすつもりは無いからな。
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