エピローグ

-X年後 某式場控え室-

 

「ちょっとキョン! 花嫁より支度が遅い花婿ってどういうことよ? 早くこっちに」

「お、ハルヒ。ドレス似合ってんぞ」

「? ……ねえなんで、古泉君とみくるちゃんと有希が床に正座してんの?」

「……なあハルヒ」

「あによ」

「お前、俺に白状するような事は無いか?」

「何の事よ。あたしはアンタと違って、白状するような疾しい事なんてこれっぽっちも……」

「2次会のビデオ鑑賞会とかさ」

「」

「どうした? ハルヒ」

「……えーと……なんで……それを……」

「こいつらの挙動がおかしかったんでな、さっき問い詰めたんだ」

「……」


「長門、お前が俺に隠し事など百年早い」

「迂闊……」


「古泉、お前の口三味線も下手になったなあ。最近鈍ってんじゃねえのか?」

「くっ……」


「朝比奈さんもずいぶんとお久し振りですが、ドジっこぶりは相変わらずですねえ、はっはっは」 

「うう……」


「と、いうわけだハルヒ」

「……」

「やってくれたな」ピキピキ

「……ひょっとして怒ってるのかしら、マイダーリン」

「いいや激怒だよ。マイスウィート」ゴゴゴゴゴ

 


「  キー  」

 


「とりあえず式が終わってから、じっくりと話そうか……お前らも一緒にな」

 

「 キー 」

「 キー 」

「 キー 」






おしまい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

未来人侵略 睡羊軒 @suiyouken

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ