第2話 プロローグ⑵
マギアは、イディオットの迷いに気づいていた。
今まで数多くの人間や
しかし、イディオットについて勇者という事以外何も知らないマギアは、親交を深める事にした。
こちらとしては魔王を早く倒して欲しいのだが、迷いがあるせいで倒せないなどと言われては困るため親交を深め信頼を得れば、その迷いもあちらから話して貰えると思ったからだ。
「ではまず、魔王のいる国、ウオルイマに向かう前に
「ノマの森か、分かった」
ノマの森とは、多くの魔物が
森に入ってすぐは弱い
「倒せるだろうか...」
「
「ならいいんだが...」
「何を弱気になっているのです?貴方はいずれ魔王を倒す者、勇者なのですよ?」
「...そうだな!早く倒さなければ!ルヴァンシュに会うためにも!」
「ルヴァンシュ?それは誰でしょうか」
「僕の幼馴染兼婚約者だ!この旅が無事に終わったら結婚するんだ!」
「(なるほどな...)なら早く強くならなければですね。勇者様、早く向かいましょう」
勇者達は旅に向かい、特に仲間が増えることもなく4年後に魔王を倒すことになる。
国王はこれを称え、多大な報酬を勇者に与えた。
これを聞いた国民たちは、一部を除いて勇者と魔導師を平和の象徴として崇めることとなった。
そしてただ一人、勇者と会う日を心待ちにしている者がいた。
それがこの話の主人公であるルヴァンシュである。
「早く会えないかなぁ?イディオット...」
勇者を嫌う者(仮) 綿菓子 @cottonapple_
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