エピローグ④

 少女は目の前に積まれた肉塊の山を見ながら懺悔した。


「ごめんなさい。どうして私は友人達に話してしまったのだろう」

「誰にも話さなければ、みんなを巻き添えにする事もなかったのに」


 確かにそうすれば、少女も助かったのでは……。

 いや、それでも結末は変わっていなかったのかも知れない。

 アカシアの記録には逆らえないのだから。

 少女は見えない誰かに、友人達の肉片の前で虐待を受けながら、その短い生涯を嘆きながら閉じた。あの時の娘のように。


〈完〉

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