栗原先輩が好きな人は?

 「誤解が解けて良かったぜ・・・もう冷たい態度をとられなくて済む、美優は何でもすぐ決め付けてしまう癖があるからな」

「すいません・・・」やってしまった。

「俺が好きな人って誰だと思う?」

「えっ、誰だろう?分かりません」私は首を傾げた。すると先輩は優しく微笑んだ。

「美優、君だよ」

「!」

「そんなに驚くなよ、美優も俺の事好きな癖に〜」

「!」な、何で?!

「ハハッ、何その顔!俺が気付いてないとでも思ってた?」

「気付いてたんですか?」

「うん、俺がお前の事を妹みたいな存在だと思って接してた時から美優は俺に先輩としてじゃなくて恋人として眼差しを向けてた、多分て言うか絶対俺の事意識してて好きなんだろうなって察した、でも美優から好きですって聞きたかったから気付かないふりしてたんだ、そしたら俺もいつの間にか美優の事好きになってた」

「私顔に出てました?」

「出まくりだよ、バレバレ!」

「いやぁ〜」恥ずかしい・・・

「だからもうそろそろ俺に告白しろよ、俺から伝えたいけど、美優の方から伝えて欲しい、だって本当は自分の気持ちを俺に伝えたいんだろう?好き!って言うより言われたい!ずっと待ってるから」栗原先輩・・・

「栗原先輩、ううん、空李先輩、私は先輩の事が好きです!ずっとずっと言えなかったこの気持ち受け入れてくれますか?」私は思い切って告白した。

「美優!嬉しい!俺も大好き!下の名前で呼んでくれてありがとう!」

「はい!」キーンコーンカーンコーン。

「あっ、俺教室に戻らなきゃ!」

「また昼休み来る」そう言って空李先輩は自分の教室へ帰って行った。

「美優、おめでとう!」

「京花・・・これで良かったの?」

「うん!」


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