第7話

 謁見の間を出た三人は外の空気を吸って一息ついた。ふとクローディアが足を止め、フリーデとリンネは振り返った。

「どうしたのクローディア?」

「フリーデ、あんたは自分の信念を持ってる。周りがどう言おうと私はあんたの意見を尊重する」

「ありがとう」

 風が吹いて三人の髪が少し揺れた。

「でも私はこの国を見捨てるなんてできない。私は城に残って戦う」

 リンネはクローディアを見た。

「クローディア・・・」

「私はこの国の騎士の生まれ。私は私のしたい事をする。私はジェット様の所で竜騎士として戦うわ」

「そう」

「ここでお別れね」

「別に会えない訳じゃないわ。私達はいつもの店にいるから。・・・気を付けて」

「ありがとう。リンネも元気で」

「う、うん・・・元気で」

 クローディアは笑うと振り返り、城に戻って行った。

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