第69話

 地球世界がレベルアップしてから5年目に突入してから1週間経った頃、管理している上級異界の1つの間引きを止めた結果、最上級異界に管理している異界の1つが成長した。


 この最上級異界の攻略を終えれば、また1つずつ上級異界を成長させて最上級異界にする予定だ。


 そして今回は活動しているゴーレム部隊の中から引き抜く事が出来るゴーレムを引き抜けるだけ引き抜いて、今回成長した最上級異界の探索をさせる為、ゴーレム部隊を編成していく。


 「これで良いかな。」


 他の管理している上級異界の間引きや誰も管理していない異界から現れる魔物対策の為のゴーレムも必要な為、今回の最上級異界の探索をするゴーレムの数は4000機を超えている数を導入する。


 そんな4000機のゴーレムたちを編成してゴーレム部隊を作り出した俺は早速ゴーレム部隊を成長した最上級異界へと向かわせた。


 次元空間の出入り口を通り抜けたゴーレム部隊は、地上を移動するゴーレム部隊と空中を移動する飛空艇ゴーレム部隊が行動する。


 群れで最上級魔物が行動するだろう最上級異界の攻略の為、最低100機の部隊でゴーレムたちは活動していく。


 元ボスが出現する黒い柱があった場所に登録していた次元空間の出入り口から出たゴーレム部隊はバラバラに散らばって魔物の群れと戦闘を開始した。


 「おっ、さっそく最上級魔物の群れと戦っているゴーレム部隊があるな。」


 それぞれのゴーレム部隊のリーダーに登録した次元空間の出入り口の俯瞰視点を確認すると、最上級クラスの魔物と思われる魔物が3匹いる画面があった。


 何故最上級クラスの魔物なのかと思ったのか、それは広い草原でそれぞれ毛皮の色や身体の大きさも違うが、画面越しでも分かるほどの強さを3匹共に感じる。その為、これは最上級クラスの魔物なのだと思ったのだ。


 1番大きな黒い毛皮の狼が正面から突撃し、その後ろを赤い毛皮の狼と青い毛皮の狼が左右に付いてゴーレム部隊へと向かっていた。


 正面からの突撃を行なって来た最上級クラスの狼の魔物たちに、ゴーレム部隊は攻撃を仕掛ける。


 魔法や弾丸に飛翔する斬撃などの遠距離攻撃を最上級クラスの狼の魔物に行なった。その結果、最上級クラスの狼の魔物の毛皮を攻撃が貫いてダメージを与えていく。


 最上級素材の武装から繰り出された攻撃の数々に最上級クラスの狼の魔物の防御力では耐えきれない様だ。


 そこは上級異界のボスの最上級クラスの魔物と変わらない事に安堵する。これなら他の場所で最上級クラスの魔物とゴーレム部隊が戦闘しても問題なく倒せるだろう。


 そうしてゴーレム部隊からの攻撃が、次々に攻撃が命中して行き、最上級クラスの狼の魔物は傷付いて怯んだ。


 怯んで動きを止めた先頭を移動していた最上級クラスの狼の魔物へと、ゴーレム部隊の1機が氷の聖剣を振り下ろした。


 振り下ろした氷の聖剣から氷の斬撃が飛ばされると、斬撃が通り過ぎた地面から鋭く尖った氷の刀身が大量に生えていく。


 そして飛ばされた斬撃が最上級クラスの狼の魔物に命中すると、飛翔した斬撃に切り裂かれた黒い毛皮を持つ狼は大きな切り傷が出来て切り傷を中心にして凍り付いた。


 最上級クラスの狼の魔物は悲鳴の鳴き声を上げて後退り、後ろの左右から突撃していた2匹の最上級クラスの狼の魔物が前に飛び出て来た。


 先頭の黒い毛皮を持つ狼を傷付けた事に怒りを感じる目をして襲い掛かって来た2匹の赤い毛皮と青い毛皮の狼が、斬撃を放ったゴーレムへと攻撃を行なおうとする。


 攻撃の為に前に出ていたゴーレムを狙った2匹の最上級クラスの狼の魔物の内、青い毛皮の狼を遠距離攻撃を行なったゴーレムたちが集中攻撃を行ない、青い毛皮の狼は怯んで動きを止めた。


 そうして氷の聖剣を持つゴーレムに攻撃を行なえたのは赤い毛皮の狼だけだった。口を大きく開けて噛み付こうとするが、ゴーレムは腰に備え付けられた氷の聖盾を使って赤い毛皮の狼の顔面を横殴りに殴る。


 横殴りに殴られた赤い毛皮の狼は牙を砕け散らしながら動きを止めると、もう片方の手に持つ氷の聖剣で赤い毛皮の狼を切り付けた。


 深々と赤い毛皮を切り裂いたゴーレムの斬撃を受けて、赤い毛皮の狼の斬撃を受けた傷口から氷結して氷が生える。


 「ギャウン!!」と悲鳴の鳴き声を上げた赤い毛皮の狼は苦しむ様に後退り、追撃にゴーレムは氷の聖盾を構えながら突きを行なった。


 突き出された氷の聖剣から氷の衝撃波が刺突として繰り出され、ゴーレムから離れる為に後退した赤い毛皮の狼に直撃する。


 片目を氷の衝撃波に貫かれた赤い毛皮の狼はまた痛みに悲鳴の鳴き声を上げるが、今度は痛みで動けない様だ。


 トドメを刺そうとゴーレムは赤い毛皮の狼に突撃して、怯み行動を起こした赤い毛皮の狼の懐に飛び込むと、凍り付いた傷口に氷の聖剣を突き刺した。


 すると、氷結した赤い毛皮の狼の傷口をすんなりと氷の聖剣は貫いて行き、そのまま赤い毛皮の狼の心臓があるだろう場所まで突き刺さった。


 そして、氷の聖剣が効果を発揮すると赤い毛皮の狼の内部から氷の刀身が何本も生え出して体内から赤い毛皮の狼は串刺しにされて殺される。


 「氷聖シリーズのバイオロイド型ゴーレムは強いな。」


 氷の聖剣を持ったゴーレムが攻撃を仕掛ける前にダメージを受けていたが、それでもたった1機のゴーレムで最上級クラスの魔物を倒せたのは、氷の聖剣と氷の聖盾と氷の聖兜と氷の聖鎧の4つの装備を身に付けていたからだろう。


 1つずつでも強力な力を持つ上級異界のボス報酬の宝箱から出た装備だが、4つ揃う事で最上級クラスの魔物とも1機で戦える様になるほどの力を持つ。


 ちなみに全ての装備を身に付けられるのは完全な人型のゴーレムボディしか身に付けられず、アンドロイド型ゴーレムボディとバイオロイド型ゴーレムボディにオートマタ型ゴーレムボディの3つしか装備可能なゴーレムボディは今のところない。


 そんな装備をしたゴーレムの強さは、他の○聖シリーズを持つゴーレム以外では太刀打ちする事が出来ないほどの強さだ。


 そうして1匹の最上級クラスの狼の魔物を倒した頃には、もう1匹の青い毛皮の狼も集中攻撃を受けて怯んだ隙に寄って集って様々な武装で攻撃を受けて倒されていた。


 残り最後の黒い毛皮の狼も同じ様な目に遭っており、こうして3匹の最上級クラスの狼の魔物との戦闘は終了する。


 この戦闘で負ったゴーレム部隊の被害は戦闘が出来なくなるほどの被害を受けたゴーレムは1機も居らず、ゴーレム部隊は探索を再開して行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る