第50話

 乳房の先端は掛け布団で隠れているが、胸の谷間を強調する様な格好をされて、ついつい視線は胸に向かってしまう。


 視線を感じているのは分かっているのか、01ゴーレムは更に胸を寄せるが、その仕草に01ゴーレムが俺の視線が釘付けになっていると気が付いて視線を01ゴーレムの顔に向ける。


 そうして顔を向けると、そこには無表情の美人がジッとこちらを見つめており、戸惑ってしまうが俺は01ゴーレムの容姿に関して感想を言う。


 「う、うん。まあ、凄い美人だな。俺は良いと思うぞ。」


 「それなら良かったです。マスター、気になる様でしたら、触りますか?」


 俺が感想を言うと無表情だった表情だった01ゴーレムの表情が微笑みに変わり、それに俺が見惚れていると、01ゴーレムは乳房を片手でムニムニと触り持ち上げながら聞いてくる。


 「い、いや良いよ。流石にそれは不味い!」


 「そうですか。私は構わないのですが。」


 「それより次のゴーレムは来てくれ。武装を選んでもらうから。01ゴーレムはあと少しで来るゴーレムから服と下着を選んで着用してくれ。着方は分かるよな。」


 「情報にありますので問題ありません。」


 「じゃあ交代してくれ。」


 そうして01ゴーレムと商売部隊に所属しているゴーレムの1機とが交代すると、ゴーレムたちそれぞれが自身のこれからの容姿を決めていく。


 どのゴーレムたちも容姿端麗な姿になり、全員の乳房は大、中、小と様々な大きさをしていたが、そのどの乳房にも視線が釘付けになってしまう。


 「(それにしても、おっぱいの大きさはどんなサイズでも興奮するな。大きくなっているのを気が付かれてなかったよな?)」


 全裸の美女、或いは美少女の姿に興奮してしまっていた事を気付かれていないか心配してしまう。


 それからゴーレムたちはそれぞれ俺に自分の選んだ容姿の事を聞いてくるが、選べる武装自体が10000異常を超える為、それぞれがそれぞれで違っていて良かった事を伝えると、やはり情報交換が可能だがゴーレムたちは性格がそれぞれ違っており、褒めた際の反応も違っていた。


 そうして様々な衣服を持って来たゴーレムから受け取った衣服に身を包んだ中型アンドロイドに囲まれてしまうが、その着ている衣服は全員がロングスカートのメイド服だ。


 これはこれでかなり似合っていて良いが、中型アンドロイドを外に出したら、このメイド服姿を俺がさせていると思われてしまうだろう事は確実だろう。


 「一応聞くけど、それって戦闘に問題ないのか?」


 次元空間の外で活動する場合、その姿で戦闘するのが可能なのか心配にある。幾ら商売部隊に所属するゴーレムだが、何かあった時には戦闘だってしてもらうのだから。


 もし、そのメイド服のせいで戦闘に支障が出るのなら、今後は次元空間の外で活動する様の制服の様な物を製造するのが良いだろうと思って聞くと、ゴーレムたちを代表して01ゴーレムが質問に答えた。


 「この格好で戦闘を何度かすれば問題はないです。流石にアンドロイド型ボディでの活動自体が初めてですから。」


 「ああ、それもあったな。少し待ってくれるか?考えるから。」


 「分かりました。」


 01ゴーレムが下がると、俺は今後の事を考える。やはりメイド服姿で活動させるのは問題が出て来ると思うからだ。


 そうして考えること数分経ち、俺は今後アンドロイド型(今後製造出来たらオートマタ型、バイオロイド型も)のゴーレムたちにはそれぞれの部隊にあった制服を作ることを決めた。


 こういうのは視覚的に揃っていた方が分かりやすくて良いと思うからだ。


 だが、これには問題がある。それは俺にファッションセンスと言える様なものがない事である。


 これには全ゴーレムたちからアイデアを出して貰い、基本的な制服の形は一律に同じ形になっており、色は白色と他の色の組み合わせでこんな感じになるのだった。


 全ゴーレムの統括を行なっている01ゴーレムの統括部隊がアンドロイド型の際には黒色。


 02ゴーレムが率いる人型戦闘部隊はアンドロイド型の際には青色。


 03ゴーレムが率いる動物型戦闘部隊はアンドロイド型の際には黄色。


 04ゴーレムが率いる飛行型戦闘部隊はアンドロイド型の際には橙色。


 05ゴーレムが率いる水中型戦闘部隊はアンドロイド型の際には黄緑色。


 06ゴーレムが率いる遠距離型戦闘部隊はアンドロイド型の際には緑色。


 07ゴーレムが率いる空間内生産型部隊はアンドロイド型の際には灰色。


 08ゴーレムが率いる空間外生産部隊はアンドロイド型の際には茶色。


 09ゴーレムが率いる護衛部隊はアンドロイド型の際には赤色。


 10ゴーレムが率いる商売部隊はアンドロイド型の際には紫色。


 そうしてアンドロイド型で活動する際に着ている制服を決めると、デザインから制作は全てゴーレムたちに任せて作り上げる事になる。


 だがこれはアンドロイド型のゴーレムが製造されてから1週間後の事な為、今は関係ない。


 アンドロイド型の時に着ることになる制服関係は全てゴーレムたちに任せる事にした俺は、とりあえずは01ゴーレムも含むメイド服を着ているゴーレムたちに命令を出して向かわせる事にした。


 「そのメイド服を着て活動する事はないだろうけど、メイド服姿の時に戦闘があるかも知れないし、アンドロイド型で戦闘するのは今回が初めてだ。だから、少しでもアンドロイド型で戦闘経験を積んでくれ。」


 「「「「「「「「「「分かりました。マスター!」」」」」」」」」」


 そうしてアンドロイド型のゴーレムたちに武装を装着させると、俺は指定した異界に次元空間の出入り口を開いてアンドロイド型のゴーレムたちを向かわせる。


 「さてと、お前には新しく製造した飛空艇型ゴーレムボディを今後は動かして貰う。今までのゴーレムボディよりも遥かに難しい操作になるだろうから頑張ってくれ。」


 1機残されたゴーレムが了解のジェスチャーを取ると、俺はそのゴーレムを連れて1番大きな畑の空間の1つに移動する。


 そして移動した畑の空間を利用する事を空間内を管理しているゴーレムに伝えると、俺は連れているゴーレムをゴーレムマスターに戻してから飛空艇型ゴーレムボディと、その飛空艇型ゴーレムに必須な武装の数々を装着させて行った。

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