第49話
アンドロイド、オートマタ、バイオロイドのどれを選ぶかによって、武装と素材生成の登録を選ぶものが変わって来てしまう。
アンドロイドならば機械関係の武装や素材生成の登録が、オートマタならば機械関係の武装と特殊な武装や素材生成の登録が、バイオロイドなら生体武装と素材生成の登録が必要になる。
どれも武装や素材生成の登録が行なえる数の関係で作れるとしたら1つだけになるだろうが、ゴーレムボディがボーナスで手に入る2つ目のゴーレムボディ次第になってしまう。
そして、俺が悩んだ2つ目のゴーレムボディの候補は3つあり、それは大規模なゴーレム部隊を地球内で活動させる為に必要な拠点にもなるゴーレムボディだ。
1つ目は飛空艇。空中移動を可能にする大型の空を飛ぶ船だ。1番小さなサイズでも最大で300機のゴーレムを運ぶことが可能であり、備え付ける事が可能な武装によっては攻撃力も充分そうだ。
2つ目は魔導戦艦。海を移動する為の戦艦だ。数は飛空艇よりも小さく250機を運ぶことが可能であり、武装だけで言えば3つの中で1番威力の武装を備え付けないといけないのが少し問題なところでもある。
3つ目は地上海中用生体母艦。水陸両用で活動する事が可能な生きているミミズの様な生体兵器だ。内部には複数の空間があり、そこにゴーレムを仕舞う事が出来る様で、最大で400機も運べるが移動の際に被害が1番でてしまうと思われる。
「まあ、この中で地上海中用生体母艦はないな。人類の受け入れて貰える見た目してないし。それなら実質2つだな。」
飛空艇と魔導戦艦では必要になる武装と素材が変わるが、飛空艇を選ぶのならアンドロイドが、魔導戦艦を選ぶのならオートマタが選ばれる事になる。
今後の事を考えるならばどちらも必要になるだろう。魔物たちが飛行高度の高い空中や海中にも進出してしまい、人類の活動可能な場所が減って行くことになる。
俺としてはどちらを選んでも構わない。だから、ここは俺の好みで決めるのが良いと思い、飛空艇を選ぶ事にした。
そうして飛空艇を選んだ事で1つ目に選ぶゴーレムボディはアンドロイドに決まる。
そして、ボーナスで選べる2つのゴーレムボディが決まると、それに合う様に武装を3つ、素材生成の登録を5つ決めていく。
それでも製造するのに必要な微妙に足りないゴーレムボディの型や武装の型などは、貰えたボーナスのポイントを使ってロックを解除して行き、これで飛空艇もアンドロイドも製造する事が可能になった。
「これで作れるけど、作れるのは飛空艇型(小)のボディが1つに、アンドロイド型(中)が10機か。」
これまでゴーレムたちが行なっていた魔物狩りで集めたドロップアイテムや魔物石に、商売を行なって集めたドロップアイテムと魔物石を全て消費しないといけない事に、ここで全部消費してしまうのかと名残惜しい気持ちになりながら、俺は飛空艇型(小)とアンドロイド型(中)を製造していく。
そして、飛空艇型とアンドロイド型に必須な武装も製造すると、ここで使用可能なポイントを確認する。
「これならコア1つだけならレベルを上げられそうだな。このコアのゴーレムには飛空艇型ボディを任せるか。」
コアの1つのレベルを全て上げてレベル7にすると、俺はそのゴーレムと商売用のゴーレム9機に01ゴーレムを広くなった生活空間へと呼んだ。
「これで全機来たな。それじゃあ今から新しく製造したボディに変えて貰う。まずはお前たちから変えて行くぞ。」
商売用のゴーレム9機と01ゴーレムをゴーレムマスターで戻すと、アンドロイド型に必須な武装を装着させてから、俺は戻したゴーレムたちを取り出した。
すると、そこには一目で皮膚がない剥き出しの機械が露出している身体を持つ人型ロボットと分かるゴーレムが10機現れる。
「そのボディなら話すことが可能だ。発声する事が出来るかを確かめてくれ。」
「「「「「「「「「「マスター、我々の声が聞こえていますか?」」」」」」」」」」
「うん、大丈夫だ。ちゃんと聞こえてる。まずはその身体を確かめて貰いたいが、その前にこれの中から好きな武装を選んで貰う。まずは01ゴーレムから来てくれ。」
「分かりました、マスター。」
01ゴーレムが俺の元まで来ると、01ゴーレムが確認する事が出来る様に表示している武装を見せていく。
まずはアンドロイド型ボディの顔を決めるフェイス型から始まり、瞳の色を変える事が可能なアイ型武装を確認して貰い、その次にヘアー型武装で髪の色と髪の長さに髪型を選んで貰い、スキン型武装から肌の色を決めて、最後にボディ型で身体の体型を決めて貰う。
そうして01ゴーレム自身が選んでいくのを待っていると。
「マスター、決まりました。」
「決まったのか、それなら選んだこれを製造するぞ。」
「はい、お願いします。」
01ゴーレムが決めたフェイス型、アイ型、ヘアー型、スキン型、ボディ型の5つを製造すると、さっそく俺は01ゴーレムを一度戻してから装着して取り出した。
するとそこには、足元まで伸びている長い黒髪黒目をした100人中99人が美しい人だと言う様な美人な女性が全裸で立っていた。
ちなみにアンドロイド型は性行為をする事は可能だが、それには特殊な武装を追加する必要がある。
大きな乳房とお尻の女性が全裸で立っているのは、そんな姿を映像などでしか見たことがない俺にとっては刺激的なものだ。
つい見惚れていたが、それもすぐに顔を背けてベットに置かれた掛け布団を01ゴーレムに手渡す。
「とりあえずそれを羽織っていてくれ!」
「分かりました。」
薄い掛け布団を羽織って裸を隠すが、その姿はまた扇状的に見えてしまい、それはそれで色っぽく感じてしまう。
流石にそんな俺の姿を見て、知識としては知っているアンドロイド型のゴーレムたちはひそひそと何かを話していた。
それに気が付かずに俺は装備アイテムの衣服を製造しているゴーレムから様々な大きさの衣服や女性用の下着を持ってくる様に命令を出す。
「今から服や下着を持ってくる様に命令を出したから、これからは持ってきた服や下着を着用する様に!」
「はい、分かりました。それで、私の姿はどうでしょうか?」
何処で知ったのか分からないが、01ゴーレムが乳房を両腕で挟み込みながら上目遣いで聞いてくる。
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