第15話 学園生活の始まり

「入学おめでとう!」 


今ここにいる30人が今年の入学者、全員が同じクラスの仲間となる。


「入学が認められた君たちには明日から学園で生活してもらう、今日この後は各々学生寮の部屋で過ごしてもらう」


今日は学生寮で過ごし明日から学園での生活が始まる

学生寮は男子寮と女子寮が存在して在学生も多数在籍している

新しい新一年生として学園の生徒となる


「ではこちらについて来てください、学生寮までご案内します。学生寮の部屋の中に制服が置いてあるので明日はその制服を着て登校してもらう」


アルネ先生の後ろをついて行き演習場を離れる

全員戦いの後なので少なからず消耗している様子だ


「身体大丈夫?シノ?」


「私は大丈夫だよ、隠れてただけだから」


「私の方が貴方達より消耗してるんだけど」


「俺は大丈夫!元気いっぱいだぜ!」


4人で固まり学生寮へ向かう

喋りながらゆっくりアルネ先生へついて行く

新しい友達としてこれから頑張って行く

学生寮が見えて来た外装はとても綺麗でホテルと言われても信じるレベルだ


「綺麗な学生寮だね」


「本当に綺麗」


「私が住むにふさわしいべき場所ね!」


学生寮に着いた俺たちはアルネ先生に部屋番号を言い渡された

1人一部屋、俺は42号室、シノは16号室、アンは17号室、エドは20号室その他の新入生にも各々部屋番号が言い渡された


「一旦これで解散とする!各自自分の部屋に入ってゆっくり休む様に、明日は朝9時にここにまた集合して下さい全員揃い次第教室へ案内する後昨日最近起きている殺人事件がまた起きた!王都の貴族スラマハク様の屋敷が襲われてその屋敷にいた11人が殺されていた、皆分かっていると思うが十分注意して過ごす様に王国騎士団も今調査を進めている」


昨日の出来事、ルミアが襲った屋敷で遺体が見つかり調査が始まった

まだあの事件から1日にしか経過していない

あの出来事が昨日の事だったなんて思い出したくもない

あの時俺は何もできずルミアの気まぐれで生かしてもらったにすぎない

恐怖と疲労でその場から去る事しか出来なかった遺体を埋葬するなんてその時には考えられなかった。


「昨日の事件か、俺は強くなってアイツを必ず殺す!」


小さな声で俺は呟く

昨日ルミアと対峙して恐怖で動けなかった俺は自分弱さを実感した

シノは耳元で話しかけて来た


「ハルタ君、その事件の時屋敷で犯人に会ったんだよね?」


この事はほかの人にバレると色々と面倒になる

俺とシノの間でだけ共有する事にした


「次はアイツを倒してみせるよ!」


「私も強くなってハルタ君の力になるね!」 


力になってくれるのは凄くありがたい、でもシノを危険な事に巻き込みたくない


「何2人でこそこそ話してるのよ!」


「何でもないよ、時間物騒だねって話してた」


「そうそう」


「じゃあまた明日だね、これからよろしくね」


「よろしくお願いします!」


「おうよろしくな!」


「まぁよろしく」


アンは少し不満そうな顔をしている

4人も解散して部屋へ向かった

皆んな部屋へ向かっていった。














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