第14話 入学
「試験終了!」
試験が終わったようだ残り人数が30人になり
今残っている者が今年の合格者
「終わった、俺合格したんだよな?」
「そうみたいね、私も合格したみたい」
大きな声を出して喜びまたいところだがもうそんな元気も無い、俺は心の中で叫んだ
「合格者は演習場の入り口まで戻ってきてください」
集合の合図、俺とアンは歩きながら演習場の入り口を目指す。
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「ハルタ君結構強いね、ルミア」
「期待以上だ!」
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「ハルタ君合格してるかな?」
シノも試験に合格していた
運が良いのか隠れているうちに試験が終わった
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「アン、大丈夫?」
「えぇ、何とか大丈夫よ、」
ゆっくり歩きながら演習場の入り口を目指す
アンは魔力切れでふらふらだ
魔力切れになると身体は思い通りに動かなくなる。
「正直合格するとは思ってなかった、俺は魔術が使えなかったから」
「本当気絶してる間に何があったら急にあんなに強くなるのよ、魔力も解放してるし」
不思議な感覚だった気絶している時誰かに呼ばれているような気がした
強くなれと言われてるような感覚だった。
「気絶している間に誰かに呼ばれてるような感覚がしたんだ、お前はここからだってね」
「何それ、変な人」
アンは笑いながら呟いた
この戦いを通して俺とアンは少し仲良くなれた気がする。良いライバルになれそうだ
「残り2名が戻って来ていない、戻り次第この学園の説明をさせてもらう」
「ハルタ君不合格だったのかな?」
「いやハルタはちゃんと合格して戻ってくるぜ!」
シノに話しかけて来たのはすでに戻って来ていたエドだった。
「エド君、やっぱり合格してたんですね」
「もちろんさ、俺は強いからね!」
エドは傷一つなく余裕の表情だ
「俺には分かる!ハルタは強い!だから戻ってくる」
「私もハルタ君は合格して戻ってくるって信じています!」
演習場の奥から入り口へ向かう2人の人影が現れた。
試験官は待ちくたびれていた様な様子
「最後の2人が戻ってきた」
合格者全員が一斉に入り口に目を向ける
入り口の前には激しく戦いボロボロになっている2人が居た。
「!?、ハルタ君だ!」
「さすが俺の見込んだ男だハルタ!」
「遅くなりました先生、今戻りました」
「遅くなって申し訳ないわ」
春太とアンは入り口へ到着した
2人ともボロボロになっていた
「よし!これで30人揃ったな」
俺とアンの元にシノとエドが駆け寄って来る
シノは瞳に涙を浮かべていた
「ハルタ君、よかった合格してて、私心配で」
「遅くなっちまった、ごめんね」
「何2人で良い雰囲気になってるのよ!」
俺とシノがいい雰囲気になっているところでアンが口を挟む
「嬉しい事なんだから良いじゃんアン!」
「よくないわよ!」
「アンさんも合格おめでとうございます!」
「その様子を見るに2人は戦ったんだな!」
エドは2人の格好を見て戦ったのだと分かった
2人ともボロボロになっているのだから見れば当然分かる。
「で、どちらが勝ったんだ!」
「私も気になります!ハルタ君とアンさんどちらが勝ったんですか?」
2人とも俺とアンの勝敗が気になる様だ
「俺が勝ったよ!」
「私の負けだったわ、でも次は私が勝つ!」
4人で話していると試験官が話し始めた
「今ここにいる30名を新しい生徒として王都ゼーバル魔術学園へ迎え入れる!入学おめでとう」
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