第8話 入学試験へ
「何人くらい試験に来るんだろうね?」
「毎年変わるって言うからよく分からないんだよね」
才能がある奴や強い奴が試験のライバルとして俺の前に立ち塞がるだろう
ここで負けてはいられない入学を果たし強くならなければいけない。
「もう直ぐ見えてくるよ!」
見えてきたのは大きな建物、そうここがこの世界で最も名高い魔術学園、王都ゼーバル魔術学園である。
「凄い大きさだね、生徒の数が半端なさそう」
「学生寮が一緒になってるからねその分大きく見えるんだよ」
「学生寮があるんだね」
「入学が決まると皆んな学生寮に住むことになるのよ」
「学生か、また学生ですか」
ようやく魔術学園に辿り着いた
学園の前には試験を受けに来た人が沢山いる
全員がライバルになると思うと恐ろしい
「受付は何処だろう?」
受付する所を探すだが何処にも見当たらない
「受付なんてないよ、学園に来れば全員年齢問わず試験を受けられるから」
なんて雑な試験だ受験票とかあるのが普通だと思っていた。
ここは違う世界、日本と違うのも無理はない
「試験て何するんだろ?」
「そろそろ発表されるよ」
試験内容の発表までドキドキしている
凄く精神的にキツいぞ
ドキドキしていると後ろから声をかけられた。
「退きなさい!」
後ろを振り返ると赤い髪にしっかりした身なりをしているいかにも王族って感じの女の子が話しかけてきた。
「すみません、」
「ごめんなさい」
咄嗟に2人して謝ってしまった。
「庶民の分際で私の前に立たないでくれるかしら?」
何だこいつは上から目線で
少しイラッと来たがここで騒ぎを起こすわけにはいかない
「ホントすみません、貴方も試験を受けるんですか?」
「当たり前よ!その為にここにいるの!」
気の強そうな女の子だな
でも分かるこの子は強い!
「試験お互いに頑張りましょう!」
「はぁ?私は貴方たちみたいな庶民眼中にないから!」
うぜぇ、ぶん殴りたいくらいうざい日本にこんな性格の奴なんかいなかったぞ
そう言い残すと彼女は何処かへ行ってしまった。
「凄い人だったね、」
「あぁ、でもあの子は強い」
「いやぁ大変だったな君たち」
また声をかけられた
次に声をかけてきたのはガタイの良いお兄さんだった。
「いや、そんな事ないです」
「私も気にしてませんし」
「そうかそうか!で、君たちも試験を受けに来たのか?」
「もちろん受けに来ました。」
「私も!」
「ではライバルと言う事になるね!俺はエド・グランドよろしくな!」
「ハルタですよろしくお願いします」
「シノ・エルゼチカです」
エド・グランドこいつもかなり強い
強い奴がいっぱいいる
「お互い合格出来るよう頑張ろうな!
ではさらばだ!」
元気のいい人だな
エドは笑いながらその場を去っていった。
しばらくして教員の1人が俺たちの前に姿を現した。
「今回の試験官は私アルネ・フレンツが引き受ける事になった。」
いよいよ試験が始まる!
ワクワクとドキドキが収まらない
「では、試験内容を発表する!
試験内容はサバイバル試験だ!」
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