第7話 ゼーバル魔術学園

「急に抱きついてごめんね、ハルタ君」


「大丈夫、ありがとう」


やっと落ち着いた先ほどあった恐怖はだいぶ無くなっていた。


「明日からまた旅に出ようと思う、」


旅に出て世界を見て強くなる為に


「え!?」 


「ん?どうしたの?」


不思議そうな顔でシノは俺を見つめる


「私は魔術学園に入ろうと思う。」


「魔術学園?」


魔術学園、この王都は魔術学園があるようだ。


「ハルタ君も強くなりたいならそこに入るのがいいと思う。」


「魔術学園か、いいとは思うんだけど俺魔術使えないし学費とかも払えないから、」


学校という事は学費はかかるであろう


「王都ゼーバル魔術学園は、この世界で一番有名な魔術学園なの色んな凄い人たちを輩出してる。学費とかもかからない入学できればね」


学費がかからないそれは素晴らしい

だが有名な魔術学園となると入学するのはとても難しいだろう。


「学費がかからない?すごい学校だね、でも俺は魔術使えないから入学は無理そうだ。」


「私も使えないよ、」


「え?」


「私も魔術は使えない、でも魔術学園に入るつもり」


「魔術使えないのにどうやって入るの?」


凄く気になる


「ゼーバル魔術学園は色んな国から入学したい人が集まってくる、魔術はもちろん使えた方がいいけど使えない人もかなり来るの」


「魔術使えない人はどうやって合格するの?」


「魔力量だよ、魔力量が多い人だと入学を認められる」


「魔力量か、使えないのに魔力量だけで判断するのはどうなんだ?」


「学園の方針らしい、魔術が使えないなら学園で使えるようになって貰えばいいって感じかな」


「随分と優しい学園だね」


「そう思うけど学園の実績は本物」


入学した方がいいのか?強くなる為にこのまま旅をしても1人で強くなれるのか分からない


「入学試験っていつなの?」


「明日だよ、」


「嘘だよね、」


嘘であってくれ急すぎる


「本当だよ」


急展開だ心の準備なんて出来ていない


「ハルタ君試験受けてみない?」


強くなる為には挑戦した方がいい

自信はないが一か八かやってみよう


「受けてみる!どうなるかは分からないけど一か八かやってみるよ」


俺はゼーバル魔術学園に入る事を決意する

入学試験は明日


「一緒に入学できるといいね!」


「そうだね、合格目指して頑張ろう!」


シノは部屋に戻り眠りについた

俺もそろそろ寝ないと明日が辛くなる


「寝るかぁ」


俺も直ぐに眠りについた

物凄く濃い1日だった。

夜中に起きることもなくそのまま朝を迎えた


「んっ、朝か?」


俺が目を覚ますとシノは朝ごはんを作っていた


「ハルタ君起きた?おはよう!」


可愛いもう奥さんじゃん、そう思いながら体を起こした。


「おはよう、シノは早起きだね」


「そんな事ないよ、朝ごはんもうできるから待ってて」


少しテーブルに座って待っていると朝ご飯が出てきた

凄く美味しそう


「いただきます。」


2人で朝ごはんを食べて今日の試験の準備をする


「ハルタ君今日は頑張ろうね!」


「もちろん!」


出かける準備を整え試験会場へ向かう。










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