第4話 世界を変える為

「殺人事件の犯人かっ!?」


人影は物凄い速さで大きな屋敷に向かって進んでいく

狙いはあの屋敷か?早く行かないと大変な事になる。


「速すぎだろっ!」


俺は人影を追いかけるがとても追いつけない

全速力で走って追いかける

本当に人間か?シノの言っていたとおり魔族なのか?

考えている暇はない取り敢えず全力で追いかける

______________________


「どうやらつけられているようだね」


追いつかれても問題はないが早めに移動しよう

あそこの貴族を殺す、それが私の目的


「この屋敷か?」


私は屋敷に着いた早めに片付けよう

屋敷の窓から中に侵入する


「アルフォース」


感知魔術、まずはこの屋敷にいる人の人数を把握する


「11か」


屋敷の人数を把握すると彼女は動き出した


「こちらから行くか」


屋敷で行動を開始する

まずはこの部屋、彼女はこの部屋に人がいる事は感知魔術で把握済み


「失礼する」


彼女が扉を開けるとこの屋敷のメイドらしき人がいた


「貴方は誰ですか!?」


メイドは突然のことに驚く


「名前なんてどうでも良いでしょ」


「侵入者!?助けを呼ばなくちゃ」


メイドは助けを呼ぼうとする

だがもう遅い


「さようなら、」


彼女は腰についている剣を抜きメイドの首を一瞬で斬り落とした

あまりの速さにメイドは斬られたことにすら気付かずその場に倒れた。


「このまま進もう」


彼女に感情などないただ目的の為に人を殺した

先程の物音で屋敷のメイドと執事がこの部屋の前まで駆けつけていた


「きゃぁぁぁ!?」


駆けつけたメイドが叫び出す

メイドの1人が首を斬られて殺されている当たり

前だ


「こちらから出向く手間が省けた」


「貴方はまさか例の殺人鬼か!?」


「殺人鬼?そうかもね」


「主人様に知らせろ!王国騎士もここに呼ぶのだ!」


執事がメイドに指示を出す


「分かりました!直ぐに知らせます!!」


「騒ぎが大きくなると面倒だね、ここで始末する。」


「貴方はなぜこの屋敷を狙うのだ!?」


「世界を変える為、それだけ」


残っていたメイドが走り出す!

もうパニック状態だ


「逃がさないっ!」


彼女は目に見えない速さで一気に走り出したメイドを殺しにかかった

圧倒的な強さメイドは次々と殺されていく

悲鳴を上げる暇もない


「そんなっ、、」


目の前で殺されていくメイドを見て執事は戦意喪失その場に崩れ落ちた


「最後は貴方」


執事に剣を向ける

執事は恐怖で動けない


「さようなら」


執事の首が飛ぶ

なぜ殺されるのか分からないまま人生が終わる


「残りは3人」


メイドと執事を殺した後彼女は直ぐに残り3人を殺しに向かう


「もうそろそろ尾行している奴が来る、やっぱり見られると面倒かも」


3人が集まっている寝室であろう部屋に向かう

苦しまないように一撃で決める

残り3人がいる部屋の前に着き部屋の扉を開ける


「3人いるね、じゃあさようなら、」


寝ているのはこの屋敷の主人とその奥さんそしてまだ幼い少女

ぐっすり眠っている

彼女は剣を抜き一気に3人の首を斬る

寝ている間に殺されたので苦しみはほとんどないだろう


「終わった、」


目的を達成した

あとはこの場から離れるだけ


「そろそろあの人屋敷に着いたかな?」


______________________________________


俺は走り続けやっと屋敷に到着した


「ハァハァ、やっと着いた、」


屋敷の中の人無事だと良いけど

屋敷の周りを歩き、空いている窓を発見した


「奴はここから入ったのか、だとすればもう手遅れなんじゃ!?」


立ち止まっている暇はない俺は窓から屋敷の中へ入る。

やたら静かだ


「静かだな、人の気配すら感じない進んで状況を確認しよう」


屋敷を走り住人を探す異様な空気が漂う


「何だ!?この匂い?血か?血の匂いだ!」


俺は匂いのする方へ走り出すやはり遅かったのか、もう殺されてしまっているのか?


「頼む!無事でいてくれ!」


部屋の前まで走って行きその場の光景に俺は絶望した


「そんなっ、、、」


俺の目に映るのは首と胴体が切り離された屋敷のメイドと執事だった。

もう全員死んでしまっている来るのが遅かった、助けられなかった。


「悪魔だ、ここにいるのは殺人鬼じゃない悪魔なんだ」


怒りが込み上げてきた

悪魔を倒す俺は屋敷にいる悪魔と戦う覚悟を決める


「許せないっ!こんな酷いことをするなんて!」


覚悟を決め屋敷を進んで行く

必ず悪魔をここで倒す何としてでも

家族や友人を殺された訳ではない全然知らない人だ、だが人殺しは許せない!

悪魔のいる部屋の前まで来た気配を感じるそこにいるのは悪魔だろう

恐怖はあるだがここで引き返す訳には行かない

俺は気配のする部屋は入った


「やっと来たんだね」


そこには黒い服を着た金髪の女がいた


「女!?」


俺は驚いたそして対面して確信した絶対コイツには勝てないと


「女だったら悪いの?」


そんな事はどうでも良い


「この屋敷の人を殺したのは君か?」


「そうだよ、」


やっぱりこの女が犯人だった


「なぜ、なぜこんな事をする!」


俺は女に問いかける


「世界を変える為、」


世界を変える為、女はそう答えた。


「世界を変える為?違う、お前はただの人殺しだ!!」


「君は知らなくていい、私の目的なんて」


「お前をここで倒す!」


倒せないのは自分が一番分かっている間違いなく殺される、恐怖で体が震え出す


「私と戦うの?」


「そのつもりだ」


「体震えてるよ?私と向き合って分かったんじゃない?勝てないって」


女の言う通りだ勝ち目なんてない


「勝てないだろうな、一発で殺されるって肌で感じる、でも引けないんだ!」


「じゃあ仕方ないね、ここで死んでもらう」




































































  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る