ミミと長い耳

ミミは、森の中に住む小さなウサギです。


ミミはとても優しくて賢いのですが、他の動物たちとは違って、耳がとても大きくて長いのです。


そのため、ミミはいつもからかわれたり、仲間はずれにされて、ミミはひとりぼっちで寂しい思いをしていました。


ある日、ミミは森の外に出てみることにしました。すると、そこでミミは人間の子供たちと出会いました。  


子供たちはミミの耳に興味を持って、掴んだり、引っ張ったりしました。


ミミは痛くて怖くて、逃げ出そうとしましたが、子供たちはミミを捕まえて、かごに入れて連れて行こうとしました。


ミミは必死に抵抗しましたが、力が及びませんでした。


そこへ、森の中から他の動物たちがやってきました。


彼らはミミを助けようとして、子供たちに威嚇したり、かじったり、引っかいたりしました。


子供たちは驚いて、ミミを放して逃げていきました。


ミミは無事に森に戻ることができました。


ミミは、他の動物たちが、何故自分を助けてくれたのか不思議に思いました。


「助けてくれてありがとう。でも、なんで助けてくれたの?」


「ぼくたちは、同じ森に住む動物だから助けるのは当たり前さ。でも、今まで、イジワルをしててごめんよ」


他の動物たちはミミに謝って、仲間に入れてくれました。


ミミは生まれて初めて仲間が出来ました。


ミミは嬉しくて、涙がこぼれました。ミミはもうひとりぼっちではありませんでした。


ミミはみんなと一緒に、仲良く楽しく森の中で暮らしました。

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【一話完結】5分で読める童話 ののの @kureyon0206

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