ふしぎなおもちゃ屋さん
ある日、町にふしぎなおもちゃやさんがやってきました。
そのおもちゃやさんは、夜になると光り輝くおもちゃの看板を出して、子どもたちを誘い込みます。
おもちゃやさんの中に入ると、目に飛び込んでくるのは、色とりどりの不思議なおもちゃたちです。ロボットや人形、ぬいぐるみやパズル、本やゲーム、楽器や工作キットなど、ありとあらゆるおもちゃがぎっしりと並んでいます。
おもちゃやさんの主人は、白いひげをたくわえたおじいさんで、にこやかに子どもたちを迎えます。
「いらっしゃい、いらっしゃい。ここはふしぎなおもちゃやさんだよ。好きなおもちゃを選んでいいんだ。ただし、一つだけだよ」
おじいさんはそう言って、子どもたちにおもちゃを選ばせます。
子どもたちは、目を輝かせておもちゃを手に取ります。すると、そのおもちゃは、子どもたちの心の中にある願いを叶えてくれるのです。
例えば、ロボットを選んだ子は、ロボットと一緒に冒険したり、人形を選んだ子は、人形とおしゃべりしたり、ぬいぐるみを選んだ子は、ぬいぐるみと抱きしめあったり、パズルを選んだ子は、パズルを解いて頭を鍛えたり、本を選んだ子は、本の中の世界に入ったり、ゲームを選んだ子は、ゲームの中のキャラクターになったり、楽器を選んだ子は、楽器を演奏して音楽を楽しんだり、工作キットを選んだ子は、工作をしてものづくりをしたりします。
おもちゃは、子どもたちの夢をかなえてくれるのです。
子どもたちは、おもちゃやさんで夜通し遊びます。そして、朝になると、おじいさんは、子どもたちに言います。
「さあ、もう帰る時間だよ。おもちゃは、ここに置いていってね。また来てくれると嬉しいな」
子どもたちは、おもちゃをおもちゃやさんに返して、家に帰ります。
おもちゃやさんは、子どもたちが帰った後、おもちゃの看板をしまって、町から姿を消します。
そして、次の夜になると、また別の町に現れて、子どもたちを楽しませるのです。
おもちゃやさんは、子どもたちに夢と希望を与えるふしぎなふしぎなおもちゃやさんなのです。
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